Pendulum「Immersion」(2010) 

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オーストラリア出身のRob Swire(Vo,Synth)とGareth McGrillen(B,DJ)を中心とする6人組バンドの3rd。国内盤にはボートラ2曲を収録。

打ち込みやシンセ・サウンドを音楽的な核に据えていながらドラマーが在籍しており、また、メタルを音楽的ルーツの1つに持っているということもあり、ダンサブルなエレクトロニクス・ミュージックとロックが溶け合ったり溶け合わなかったりしつつ大胆に共存しているのが作品の特徴。

大仰なオーケストラ・サウンドと8bitゲーム機のピコピコ音が交じり合うイントロ"Genesis"に続けて演奏される2曲目のこれまたインスト曲"Salt In The Wounds"は下品なシンセ・サウンドがこれでもかと鳴り響くダンス・ミュージックで「これが続くとキッツいなあ…」と思いかけたところでシングル"Watercolour"。これもバックはダンス・ミュージックそのものなのだが、有機的で力強く、キャッチーなヴォーカルとメロディが耳を惹く。

その後もエレクトロニクス/ダンス側に針が振れたインスト物と、ソッチ寄りではあるが少し(曲によっては結構大胆に)ロック側に色目を使ったヴォーカル物が大体交互に現れる展開。全体的にキャッチーなメロディで彩られていることもあり、下品なシンセも慣れてくると音の使い方などが面白く感じられてくる。

とは言え私はロックにどっぷりの人間なので作品のハイライトとなるのは本編ラスト3曲。In Flames参加のデス・メタルをフィーチュアした壮大なシンフォニック絵巻"Self vs Self"、Steven Wilsonのじとっとしたキャラがしっかり反映された"Fountain"、ダンスというよりは単なる地味目ミッド・バラード(こういうのが大好きなんですよ私)"Encoder"という流れは、特に"Self vs Self"でメタリックがギターがいきなりギュワーン!と現れることもあって、それまでと一線を画している感がある。

国内盤オビに「ドラムン・ベースを基盤に宇宙規模のシンフォニック・ロックを轟かす」とあって面食らったが、乱雑でカラフル極まりない作風はかなり面白い。充実した作品。


Pendulum"Watercolour"

2010/09/11 Sat. 01:37  edit

Category: CD/DVDレビュー:P

Thread: 洋楽CDレビュー - Janre: 音楽

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