Soilwork「The Panic Broadcast」(2010) 

thepanicbroadcast.jpg

かつて作曲面の核で「Stabbing The Drama」の後脱退したPeter Wichers(g)が復帰した8th。ドラム・パートを除いてWichers所有のスタジオで製作されている。

前作「Sworn To The Great Divide」は攻撃性が大幅に後退したミッド・テンポ中心の地味な作品で、正直なところあまり印象に残っていないのだが、今回は冒頭にスラッシーな“Late For The Kill, Early For The Slaughter"を配し、グロウルと普通声、ファスト~ミッドのテンポの使い分けで起伏をつける手法はそのままにアグレッションの復活を大いにアピールしている。ミドル~スロー・テンポの曲も多いが、今回はアグレッシヴな曲が作品を引っ張る構成になっているのと、メロディの説得力が増しているのでたるんだ感じはほとんどない。ブックレット等にクレジットがない(?)ので断言はできないが、やはりWichers復帰の効果が現れているのだろう。

ただ「Natural Born Chaos」「Figure Number Five」のような臆面もないどキャッチーな感じではなく、メロディの持つ渋い輝きが風格につながっていると思う。渋さの中にスピード感とメロディを両立させた“Deliverance Is Mine”はこの作品のハイライト。この曲はかなりいい。ちょっと変わった色合いのところだと“Let The River Flow”はアコギにロンド風のリズムも導入、良いアクセントになっている。

ヴォーカルもこれまでよりも一段高い領域へのチャレンジが感じられ、緩やかに下降線を描いていた楽曲のクオリティも持ち直してきている。個人的には満足。ただ、敢えてケチをつけるとすればドラムの音はちょっと気になるな。シャープさが持ち味のDirk Verbeurenがややスポイルされている気がするのだが…。

2010/07/05 Mon. 21:28  edit

Category: CD/DVDレビュー:S

Thread: HR/HM - Janre: 音楽

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