Coheed & Cambria「Year Of The Black Rainbow」(2010) 

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アメリカ産プログレ・ハード・ロック・バンドの5th。デビュー作から1つのストーリーを延々描いてきたが、この作品でようやく完結となるようだ。完結と言いながらこれが第一章だったり、最後の最後でレコード会社を移籍していたりで、意図がよくわからない部分が多いのだが…。

Voの声質も含め、70年代のRushからの影響を感じさせる音楽性自体に大きな変化はないが、私が初めて、かつこれまで唯一聴いたCoheed & Cambria(以下CAC)のアルバムである3rd「Good Apollo I'm Burning Star IV Volume One(以下略)」とメロディの質が変わっている印象で、サラッと乾いた手触りだった3rdと比べて、ウェットな成分を多く含んだドラマティックな曲が増えている。シンセ類を導入して音に厚みを増していることがそういう印象に拍車をかけている。

3rdもいい曲は多いのだが何故か印象に残る曲が少なくて、このバンドに関しては「ストーリーものを終わらせて独立したフツーのアルバムを作るまではスルーしよう」と決めていて、レコード会社を移籍した今作でようやくストーリー・アルバムでなくなったと思っていたらライナーを読んでみるとそうでなくて聴く前からガッカリしていた(実はストーリー・アルバムて少し苦手なのだ。大好きな作品は多いのだがどこか胃にもたれる感じがあるので)のだが今回は良かった。ストーリー・アルバムと言ってもアルバム自体はコンパクトな楽曲の集積で、ストーリー云々とは関係なくそれぞれの曲が魅力を放っているのがこの作品の長所。

CAC、本国での人気に日本でのそれが全く追いついていない状態らしいが、コレは結構日本人の嗜好に訴えるものがあるように思える。近年、所謂プログレ・ハードとかプログレ・メタルと呼ばれる音楽に対してはインポテンツ気味(昨年出たDream Theaterの新作も全く心に響かなかった)な私にも結構楽しめた。SFな歌詞やストーリーを一切無視しても鑑賞に耐えうるクオリティ。食わず嫌いの方はこれを機に試してみるのもいいかも。


Coheed & Cambria“The Broken”

2010/04/15 Thu. 23:07  edit

Category: CD/DVDレビュー:C

Thread: 洋楽CDレビュー - Janre: 音楽

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