非思量

Radar「RPM」(2000)

rpm.jpg

先日我が家を訪ねた友人(40代♂)に今回紹介する作品を聴かせてみた所、大変気に入っていただけたようなので唐突にPamela Moore祭り開催ー。なんと2回に渡って開催(つまり紹介するCDが2枚もあります)!

名前を聴いてすぐにピンと来る人はQueensrycheのファンと、あとEden's Curseというバンドが2008年にリリースした2ndを持っている人(私は持っていません)ぐらいだろう。彼女は最早クラシックと言っても差し支えないQueensrycheの88年作「Operation:Mindcrime」にシスター・メアリー役で参加してハスキーかつパワフルなヴォーカルを披露、ライヴ作品「Operation:Livecrime」のヴィデオ/DVDでも見事なブロンド・ヘアーと共に鮮烈な印象を残した人である。Eden's Curseには恐らく「Operation~」が大好きなメンバーがいるのだろう。“Angels And Demons”という曲でゲスト参加している。

その後、Queensrycheの「Live Evolution」や「Operation:Mindcrime II」までほとんど表舞台に出ることは無かった(ハズだ)が、その潜伏期の2000年にこっそりリリースされたのが今回紹介するRadar「RPM」である。メンバーはPamela Moore(Vo)を筆頭にDebbie Michels(G/Vo:以上2名が女性)、Scott Novello(B/Vo)、Steve Salerno(Dr)、Russ Salerno(Key/Vo)の5名。

この作品をリリースしたKivel Recordsは80年代のメロディック・ハード・ロックを意識したサウンドのアルバムをメインに取り扱っていて(このレーベルは現存しているが、今もそのテの音を扱っているかどうかは不明)、「RPM」をリリースした頃は作品のコメントにやたらと「80s」「Melodic Rock」という言葉が並べ立てられていたが、「RPM」はそんなレーベル・カラーを100%体現したメロディックなアメリカン・ハード・ポップである。分厚いキーボード、程よくエッジの立ったギター、ゴージャスなコーラス、そしてジャケ裏等に載っているモワモワのロング・ヘアーをしたメンバーの写真。これだけでもう完璧である。

いやこれだけではダメで肝心の曲が良くないと話にならんのだが、これがなかなか侮れないクオリティ。パワフルかつ華やかなハード・ロックをメインに、バラードやドラマティックな正統派寄りのナンバーも交え、このスタイルの教科書どおりとも言えるベッタベタぶりだが、Voのみならず演奏や録音も実にソツのないプロフェッショナルな仕事ぶりゆえ、そのベタぶりが逆にたまらない。

何せこのテの音楽が完全に死んでいた時代にリリースされたブツなので知っている人はほとんどいないと思うが、Wig WamとかH.E.A.T.とかがウケている(んですよね?)今なら逆にアリもアリ、大アリである。リリースのタイミングが遅すぎたとも言えるし、早すぎたとも言える不幸なアルバム。上の段落の「分厚いキーボード、程よくエッジの立ったギター、ゴージャスなコーラス、そしてジャケ裏等に載っているモワモワのロング・ヘアーをしたメンバーの写真」にピクリと反応してしまった人は買っても損はない。日本のアマゾンだとボッタクリみたいな値段で売っている(このレビューを書いている時点で中古が3,958円。アホか!)ので本国のアマゾン(12ドル程度からあります)からどうぞ。

Newest

Comment

Leave a comment