非思量

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28 2010

Brother Ape「Turbulence」(2009)

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スウェーデンのシンフォニック・ロック3人組の4th。過去作は未聴(3rdはさっき注文したばかり。下のYouTube参照)。

シンフォ・ロックと書いたが、じわじわと緊張感が満ちていくイントロに続くドラムンベース調のプログラミング・サウンドからスピーディーに駆け抜ける“Welcome Future”からして冷たい感触と浮遊感を併せ持ったモダンな色合いが濃い。ナイーヴな声質のヴォーカルが歌うメロディもサウンドに沿ったクドさのないもの。

その割にはギター・ソロはかなりこなれたハード・ロック的なものでなんじゃこりゃ、と思ったらメンバーは80年代から活動している(バンドは90年代に結成)とのことで、結構なヴェテランなんですな。恐らく根っこにあるのはGenesisやYesといった古典プログレなのだろうが、今のエッセンスを上手く取り込んで、オリジナリティ溢れる立体的なサウンドに仕上げている。ストリングスによる叙情感やサンプルっぽい音によるSF的空気、あるいはエスノ的ムードの演出も巧みで、個人的過ぎて恐縮だが夜の阪神高速を流す時にBGMにしたい音。大好き。

マッチョイズムを省いたDream Theaterという印象が一瞬だけ頭をよぎったり(全然似てませんよ)、Voの声質やハードな中に湿り気を帯びた音像がTrevor Horn在籍時のYesを想起させたり(全然似てませんよ)、タイトなリズムがMute Mathを思い起こさせたり(略)。買ってから数日経ったがこればかり聴いている。いいなあこれ。おすすめ。


Brother Ape“Welcome Future”


Brother Ape“New Shangri-la”
3rdアルバム「Shangri-La」より。メロディがGenesis“It”を想起させるリリカルなポップ・チューン。ギター・ソロも実にナイス。YouTubeでこれを聴いた瞬間に米Amazonでこの曲が入ったアルバムを注文してしまった。

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