Diablo Swing Orchestra「Sing Along Songs For The Damned & Delirious」(2009) 

singalongsongs.jpg

男女ツイン・ヴォーカルにツイン・ギターを擁するスウェーデン産6人組の2nd(1stは未聴)。

男女のツイン・ヴォーカルは今時かなりありがちであるが、このバンドが他と違うのは、女性Voがモロにオペラティックなソプラノ声で歌うこと、あと男(ギター兼任)の方がポジション的に米米CLUBのジェームス小野田なこと。この時点でメタル・バンドとして(いや、そうでなくても)相当異様だがさらにこのバンドにはチェロ奏者がいる。普通、ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムときたら次はキーボードじゃないの?

もうコイツらが何を考えているのかまるでわからんが音楽の方もたいがいで、管楽器をフィーチュアしたビッグ・バンド・ジャズの横ノリビートに直線的なドラムが無理矢理まとわりつき、その上をソプラノとドスを効かせた男性ヴォーカルがかけあいを見せるオープナー“A Tapdancer's Dilemma”で全身の毛穴が開きそうになる。その後もラテンにクラシック、ポルカから酒場の酔客によるうめきのような乾杯ソングまで、メタルと組み合わせようとか、普通思わないよね?という音のオンパレード。「メタルっぽい何かを演る」という最低限の約束事だけ決めて、後はひたすらニッチなほうニッチなほうへと向かう。中盤に配置されたアレンジ的には割りと普通というかポップな“New World's Widows”で少しホッとしている自分がいる…がこれもサビから物凄いソプラノ絶叫でやはり悶絶せずにはおれん。

どこからどう見ても色物だが、メロディはキャッチーだし、何より酒場のステージで繰り広げられる乱痴気騒ぎに巻き込まれたかのような猥雑さがタマラン。突き詰めれば突き詰めるほどいびつになる彼らのアホさ加減が愛おしくてたまらない。こないだやった企画、これが届くまで待つべきだったなあ。彼らには「2009年力業・オブ・ザ・イヤー」を捧げよう。あらゆる意味において中身は非常に濃い。最強。コレは一度聴いておいて損はない。


Diablo Swing Orchestra“Bedlam Sticks”

2010/01/11 Mon. 21:34  edit

Category: CD/DVDレビュー:D

Thread: HR/HM - Janre: 音楽

tb: 0  |  cm: 0

top △

コメント

top △

コメントの投稿

Secret

top △

トラックバック

トラックバックURL
→http://hishiryo.blog95.fc2.com/tb.php/171-0b60e4d2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

top △