非思量

インパクト重視で選ぶ'00年代の30枚(2002-2003年編)

このチョイスで本当に良かったのだろうか…と少々悩みつつもエントリは続く。40枚とか50枚だと少々多すぎる感じがしたもので…。

[2002年]
・Coldplay「A Rush Of Blood To The Head」
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今聴いてもこのアルバムで聴けるメロディは燦然と輝いてる。半面、リズム面のつまらなさは絶望的(この作品ではそれほど気にならないが次の「X & Y」の時はどうしたものかと思った)なほどで、最新作「Viva La Vida(以下略)」ではBrian Enoを迎え、そういった意味も含めてこれまでのイメージからの脱皮を図ったように見えるがまだまだ借り物臭が強くて発展途上な感じ。個人的には「A Rush~」1枚だけで完結したバンドなので正直あまり興味がないのだが、せいぜい頑張ってください(福田康夫元総理風に)。

・Rush「Vapor Trails」
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半端ではない音圧や音の詰め込み方で描き出される圧倒的なテンションもさることながら、ワケのわからないドラム・ソロでスタートするあたりもJudas Priestの「Painkiller」と印象がカブる。色々あって前作「Test For Echo」から5年のインターヴァルが空いたが、その借りをキッチリ返す力作。

・Soilwork「Natural Born Chaos」
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3rdの時点で御大Rob Halfordが激賞していたという話は雑誌で読んで知っていた(ちなみに私自身はそのアルバムは未聴)が、この4thを聴いて納得。というか「デス声でポップ・ソングが書けるんだなあ」と感心した記憶が。

たまたまではあるが、この年はメインストリーム系が占めていますな(2010/01/03追記:Soilworkがメインストリーム系かどうかは微妙ですな)。反動というワケではないが2003年は一気に前衛への傾斜が強まるというか、獣道へ足を踏み入れていきます。

[2003年]
・Birdsongs Of The Mesozoic「The Iridium Controversy」
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アヴァンギャルド・ミュージックへの入門編としてはこの辺りが最適かも知れない。力強さと軽やかさ、攻撃性とまろやかさ、抽象性と整合性がメロディックなサウンドの中で共存している。なんでもアリ感の強い作風で、雑食性リスナーにお勧め。


Birdsongs Of The Mesozoic“Race Point”

・Mercedes Peon「Ajru」
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スペインはガリシア地方に伝わるトラッド・ミュージックの新解釈。今聴き返しても凄いインパクト。完璧にコントロールされているにも関わらずそのパワーは生半可ではない。

・Μιχάλης Γρηγορίου「Μπλέ」
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アルファベットで書くとMichalis Gregoriou「Ble」。ミハリス・グレゴリューさんという人の作品。これでギリシャの凄さを思い知らされた。クラシカル・テイストの幻想的かつシリアスな1枚。あまりの濃さにクラクラします。この作品に参加している女性ヴォーカリスト、Savina Yannatouがまた凄いのなんの。

・Thinking Plague「A History Of Madness」
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複雑なインストとコケティッシュかつ無機質な女性Voの取り合わせが、顔色一つ変えずに顔面にナタを振り下ろしてくる殺人鬼のような薄気味の悪さに繋がっている。邪悪。

自分で言ってりゃ世話ないが凄まじいチョイスである。全部濃い。この年に聴いた作品はここで選んだヤツ以外にも良い作品が結構あった印象があるなあ。

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