非思量

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22 2007

Dominici「O3 A Trilogy-Part 2」

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このCDは以下の条件のうち、最低でもどれか1つに当てはまる人以外はムリして買わなくても良い。

1.プログレ・メタルと呼ばれる音楽が好きで好きでたまらない人
2.Dream Theater(以下DT)関連人脈の作品は全て揃えないと気が済まない人
3.2ちゃんねるのDTスレで何かとドミニシの名前を出したがる人

私はどれにも当てはまらない!アイヤー。

DTの1st「When Dream And Day Unite」でシンガーを務めたCharlie Dominici(Vo)がシーンに復帰、イタリアの若手バンド、Solid Visionからヴォーカルを抜いたメンツと共に自らのファミリー・ネームを冠したバンドを結成して作られたのが「O3 A Trilogy-Part 2」である。Part 1はウェブサイトで公開された、アコギ+ヴォーカルのみのアルバム、らしい。

バンド名にヴォーカルの名前を持ってきておきながら1曲目が8分を超えるインストという構成からして突っ込みどころ満載だが、元々Solid VisionがDTのコピー・バンドだったと言う事もあってか「僕たちDTが大好きなんです!そのヴォーカリストと共演できるなんて夢のようです!」という嬉しがり光線出まくりでイタいやら微笑ましいやら。変拍子の使い方も似ていれば、サウンドもどこか「Train Of Thought」(以下ToT)っぽい…と思っていたら6曲目の“The Calling”ではToTの“Honor Thy Father”のリフがほぼそのまんま飛び出してくる有様。Dominiciのヴォーカルまで荒々しく歌うときのJames LaBrieを意識したような節回しが出てくるし…。

まあ、DTフォロワーとしては良くできている方だと思うけどね。DTが「Images And Words」「Awake」をリリースした頃、それこそ雨後の筍のようにこぞって登場したフォロワー共は、ラジオ等で聴く限りそれこそ「劣化コピー」と呼ぶにふさわしいものだったが、ソイツらに比べたら100倍マシ。Dominiciも「When Day~」の時と比べたら声が太くなって個性はないがキチンと歌い上げており、そういう意味ではB級にありがちなショボさというのはない。ま、B級ですけど。

というワケで上記の条件に1つでも当てはまるなら買う価値はある。ついでにもう一つ付け加えておこうか。

4.ブログのネタに困っているメタラー

これなら私も当てはまる。ま、出来そのものは結構いいと思うので、興味のある方は話のネタに1枚どうぞ。

2 Comments

ロックは無用  

1に該当しそうな私にはかなり楽しめる作品でした。

まぁ、どこかで聞いたようなフレーズの連発は辛いものの(cotaさんの指摘する“The Calling”の元ネタ自体が非常にありがちなフレーズですけどね。)、楽曲はどれも良くできているし、質の高い演奏に丁寧なサウンドプロダクションと、この手の音楽に求められる要素はすべてクリアしているので、個人的には十分合格点です。
それと、DREAM THEATERT時代とは比べ物にならないDominiciの成長ぶりにはかなり驚かされました。

2007/03/22 (Thu) 21:34 | EDIT | REPLY |   

cota  

丁寧なつくりは褒めてもいいですね。これでペラペラした音だったら泣いてたと思います、私。DT系のバンドは「DT以外いらん」という思考(文中の「劣化コピー」のせいです)な上にバンドの出自や音があんななんで、苦笑いを浮かべつつツッコミを入れながらではありますが楽しんで聴きました。

ドミニシ、オフィシャル・ブートの「When Dreams~」15周年記念ライヴで出てきた時もそれなりに巧みに歌えていたので、そっちはあまり心配していませんでした。スタジオならあれくらいやれるでしょう。もっと昔みたいにヒャカヒャカした声を聴かせてくれたほうが個人的には嬉しかったのですが(笑)。「When Dreams~」のヴォーカル、結構好きなんで。

2007/03/22 (Thu) 22:13 | EDIT | REPLY |   

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