Kreng「L'Autopsie Phénoménale De Dieu」(2009) 

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ベルギーの作曲家、Pepijn Caudronのソロ・プロジェクト、Krengの1st。ポスト・クラシカルなるジャンルを標榜するレーベル、Miasmah Recordingsからのリリースで、出音を聴く限りではポスト・クラシカルというのは「アンビエントと現代音楽とエレクトロニカの狭間」といった方向性、なのかな?

闇に浮かぶ煙が人の顔の形を作り出しているジャケットがなんとも不気味だが(ブックレットにも首から上がぼやけて写っていない下着姿の男女の写真等があってなかなかに…)、作品の中身も、例えば朽ち果てた洋館だとかに漂う空気が醸し出す「視覚化されない恐怖」を音楽で表現しました、といった趣き。ピアノやパーカッション、弦/管楽器が徹底的に抑制された荘厳な世界を描き、映画からサンプリングされたと思しき男女のセリフや女性コーラス、あるいは悲鳴、子どもの泣き声、フィールドレコーディングのサンプル等が浮かび上がっては消えていく。

曲によっては「Faust」「Nosferatu」の頃のArt Zoydを連想させる場面もある抽象的かつ実験的な音なのでとても万人にオススメできたものではないが、少ない音数が却って緊張感を高めており、ディープかつダークな音を好む方には「セピアがかった恐怖映画をイメージさせる美しい音楽」としてオススメできる。そうでない向きにはオバケ屋敷のBGMにしか聴こえないので注意。


Kreng“Kamer”「Zomer EP」に収録されているトラック。無償でDLできるようです。

2009/10/08 Thu. 23:09  edit

Category: CD/DVDレビュー:K

Thread: 洋楽CDレビュー - Janre: 音楽

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