大橋隆志「Child Of Nature」(2006) 

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もう「元」聖飢魔IIじゃないな。突如新譜(過去の曲の再録+新曲)を出すことになった聖飢魔IIにその名を連ねている(その代わりと言ってはナンだがエース清水が不参加)ギタリスト、ジェイル大橋こと大橋隆志の、キャリアの中で初となるインスト・アルバム。この作品はいつかレビューしようと思っていたのだが、聖飢魔IIの復活作リリースまで2週間を切ったこともあり、その記念というワケでもないがここで取り上げることにした。

大橋自身がブックレットで述べているように、ロック・バンドのカテゴリーには収まらず、適切なアウトプットの場がないためにこれまで発表されることのなかった「不可解な思いつきを突き詰めていった音楽」(ブックレットより)の集積。甥っ子の声や自然音のサンプリング、生ドラムやデジタル音などを従えて、大橋のアコースティックを中心としたギターが軽やかに躍動している。

大橋の人となりについては、過去の発言等を見ても「(良くも悪くも)純粋な人なんだろうなあ」と思わされるが、一歩間違えれば「気色悪い」と言われかねない純粋さゆえのポジティヴィティが、自由な発想と高い音楽性によって独創的な音楽へと昇華している。何やら抽象的な表現が並んでいて何のことやら、みたいな文章で恐縮だが、自分の知る限り似たような音楽をやっている人の名前が思い浮かばんのですよ。

当然、聖飢魔IIやCats In Bootsでの彼を期待すればエラいことになるワケだが、そういった束縛から完全に解き放たれて、持てる才能をいかんなく発揮した傑作だと思う。ポジティヴ一辺倒な中にもエモーショナルな憂いをほどよくにじませていて、聴き応えがありながらもけだるい休日のBGMとしても絶好という、なかなかに物凄い作品。メロディが本当に良いです。

2009/09/04 Fri. 22:24  edit

Category: CD/DVDレビュー:国内あ

Thread: ロック - Janre: 音楽

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