非思量

デーモン小暮「Girls' Rock Tiara」(2009)

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デーモン小暮閣下が女性ヴォーカル曲をカバーした「Girls' Rock」シリーズ第3弾。楽曲解説とPVを収録したDVD付の初回限定盤及びCDのみの通常盤がリリースされている。ここで紹介しているジャケ写は私が購入した初回限定盤の方。私は安い通常盤の方で良かったんだが、職場近くのレコード屋にコッチしか置いてなかったんです。

収録曲及びオリジナルのアーティストは以下の通り。

  1. 熱くなれ(大黒魔季)
  2. 絶体絶命(山口百恵)
  3. そばかす(Judy And Mary)
  4. Piece Of My Wish(今井美樹)
  5. フレンズ(レベッカ)
  6. 地上の星(中島みゆき)
  7. Believe In Love(Lindberg)
  8. Cat's Eye(杏里)
  9. 夢見る少女じゃいられない(相川七瀬)
  10. 私は風(カルメン・マキ&Oz)~私は嵐(Show-Ya)
  11. Departures(Globe)

過去2枚同様、スウェーデンのCodeというバンドの主宰Anders Rydholmがアレンジを担当しているのだが、ピアノ・バラードに変貌を遂げた“Raspberry Dream”(レベッカ)や、Queen風のコーラス/ギター・ワークを導入した“Mr.サマータイム”(サーカス)のような大胆極まりないアレンジよりも、よりストレートなハード・ロック・サウンドに接近したものが多くなっている。

まあ“夢見る少女じゃいられない”はシャッフル調のビートに改められているし、“Piece Of My Wish”なんかもハード・ロックに大胆に変貌してしまっていたりで、いずれにしても原曲とは随分と趣きが変わっているのだが。スケールの大きさを感じさせる仕上がりになっている“地上の星”はある意味原曲と共通のイメージを残しているかも。この曲が個人的にはベストかな。スロー・バラードに姿を変えた“Believe In Love”や、どことなく寂寥感を感じさせる“Departures”も結構好き。

Rydholmのアレンジは冴えているし、閣下の粘りの効いた艶っぽい歌唱も健在。ファンなら必ず買うだろうし、買っても損はしないだろう。問題はこの路線が新規ファンの開拓につながっているかどうかだがその辺りはよくわからん。ただ、移籍3作目にして初めてシングルが切られたところを見ると、ビジネスとしては十分成り立っているのだろう。

それにしても、元来はヒットを飛ばした大物の余興的な位置づけでしかなかった「カヴァー」がこれほど前面に押し出されている今の状況というのはどうなのだろう。「往年の名曲」という、いわば他人のふんどし(それも極上の)で散々相撲を取った後にどういう展開が待っているのか。閣下に限った話ではなく、少し怖くもあり、面白くもあり。Eric Martinの「まさかのオリジナルMr.Big再結成」のようなウルトラCなんて、誰でも使える技じゃないぞ。

今後の閣下に対する個人的な願望は聖飢魔II再結成…では断じてなく、前作でのツアー・メンバー(Rydholm(B,Key)とOla af Trampe(G)のThe Code組+ex聖飢魔IIの大橋隆志(G)+聖飢魔IIのサポートメンバー松崎雄一(Key)+五十嵐公太(Dr))でのバンド結成→オリジナル・アルバム発表、作曲は各メンバーが分担して担当、というものなのだが、まあ、ちょっと難しいだろうな。

このメンツでのライヴは本当に素晴らしかったし、閣下もかなり手応えがあったみたいだけどねえ…。なんならドラムはアルバムで叩いているGregg Bissonetteでもいいけどもっと難しいか。


新作の曲がYouTubeで見つからなかったので、「Girls' Rock」から杏子が92年に歌ってヒットした“Distancia~この胸の約束~”のカヴァーを。玉置浩二はいい曲書くねえ。ツーバスドコドコのパワー・メタルにアレンジされている。

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