Chris Cornell「Euphoria Morning」(1999)

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※「1997年~2006年の10枚+1」第3回→他のレビューはこちらから

exSoundgarden、Audioslaveで現在ソロ活動中のChris Cornellが、Soundgarden解散後に出した1stソロ。

私はSoundgardenについては最終作「Down On The Upside」を持っていたことがあるぐらい(内容はほとんど覚えていない)で何とも言いようがないが、Rage Against The Machineのインスト隊と結成したAudioslaveは暑苦しくガナっているだけ、Audioslave解散後のソロ「Carry On」に至っては大物風を吹かせてしょうもないものを作ってしまった、という印象しかない。それでも「Carry On」まで辛抱強く追いかけてしまった(あ、Audioslaveの3rdはスルーしたなあ)のも、この「Euphoria Morning」がとても良かったから。

どうやったってこの人の声は暑苦しくなってしまうのだが、バックの演奏はあくまで歌を引き立てるための脇役に徹しているためか、向こうを張って無理やり大声出す必要がないのがいい方向に作用している。(多分)ここでしか聴けないメロウで繊細なムードの曲も多い。まあ結局サビは絶叫調になるのだが“Preaching The End Of The World”などには、その絶叫すらしっとりと包み込むような空気が漂っている。この曲をはじめとして“Follow My Way”“Pillow Of Your Bones”“Steel Rain”といったマイナー調の曲が私のお気に入り。

21世紀に入ってからの彼の作品からは想像もつかないほどにウェットでシンプル、かつプライヴェートな雰囲気を強く感じさせるのだが、個人的にはこの芸風でこういう作品を作ってしまったミスマッチ感がツボ。いや実際のところは凄くハマッていると思うのだけれど、もうこういう作品は作らないんだろうなあ。


Chris Cornell“Can't Change Me”

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