一噌幸弘・しらせ「よしのぼり」(2008) 

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一噌幸弘が自身の名を冠したしらせの初スタジオ盤。しらせ名義では以前に「ふ、ふ、ふ」というライヴ・アルバムをリリースしている(私は未聴)。「よしのぼり」におけるメンバーは一噌(能管、篠笛、田楽笛、リコーダー、ゲムスホルン)の他に山田路子(能管、篠笛)、壺井彰久(ヴァイオリン)、高木潤一(ギター)、村中俊之(チェロ)、吉見征樹(タブラ)、茂戸藤浩司(太鼓)の総勢7名。

最早ジャンル分け無用というか、和洋入り乱れすぎで構成楽器だけ見ても出てくる音がさっぱり想像がつかないと思うが、実際の音も、日本的なメロディ、クラシカルな室内楽テイストが前面に出ている部分、そしてタブラや太鼓が醸し出すプリミティヴなムード、これらのうちいずれかの要素が前面に出てくることもあれば、ごくごく自然に共存していたりもする。簡単にまとめてしまえば「邦楽+インド音楽+チェンバー・ロック」なのだろうけど、そんな組み合わせを考えるヤツ、普通いないだろ。洋の東西、時代の今昔に対する意識の壁、というものが全くないのだろう。一見ムチャな組み合わせなのに肩の力が入っていないように聴こえるのが面白い。

組み合わせ云々はともかく、アンサンブル重視のキチンと作曲された曲を演奏していて、安直なソロ回しに走っていないのは個人的に好感度大。NHKのBSでやってそうな紀行モノのBGM風の典雅なムードを纏う“メトリエ”から、笛がアグレッシヴに突っ走る“バッサ・カスティーリャ”まで息をつかせぬ59分。とりあえずはチェンバー・ロックが好きな方に推薦しておきたいが、「今まで聴いた事のない音との出会いに飢えている人」「チェロ萌えな人」「エレクトリック・ヴァイオリンがピュルルルーって言ってるのが好きな人」にもオススメ。

2009/01/04 Sun. 00:44  edit

Category: CD/DVDレビュー:国内あ

Thread: 邦楽 - Janre: 音楽

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