Art Zoyd「u.B.I.Q.U.e」(2001) 

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※「1997年~2006年の10枚+1」第1回→他のレビューはこちらから

フランスが誇る暗黒チェンバー・ロック集団、Art Zoyd(「アール・ゾイド」が正しい読み方だとユーロ・ロック・プレスVol.14に書いてあったが、今年リイシューされた初期の作品の帯には「アール・ゾイ」と記されている)の、2001年に発表された作品。2006年にジャケットのデザインと演奏の構成を一部変更したヴァージョンがリリースされている模様。

正式メンバーはGérard Hourbette(Key、Sampler,El-Percussion)、Patricia Dallio(Key,Sampler)、Daniel Denis(El-Percussion,Key)、Mireille Bauer(Midi-Marimba,El-Percussion,Key)、Emma Stephenson Poli(Key)の5名だが、この作品のためにギター×13、ベース×3、サックス×6、トランペット×4、トロンボーン×3、チューバ×1、ドラムス×10、パーカッション×1プラス指揮者という異様な編成のオーケストラが召集されており、総勢47名の大所帯で録音されている。

極端なアンサンブル指向の冷たい感触を持つ音に邪悪かつ不穏なムードを封じ込めて、体中の神経を逆撫でするような音を聴き手に突き立ててくるのが彼らの特徴で、さらに80年代中ごろからサンプラーなどのデジタル技術を積極的に導入し、冷徹かつ無機質な色合いが一層強くなっている。

この作品は「Glissements Progressifs Du Plasir」「Métempsycose」の2つの組曲で構成されており、前者はオーケストラの圧倒的な音圧で押しまくるパートが多く、後者は逆に音圧は控えめで、個々の楽器やサンプラーを並べ立ててフレーズを構築していくスタイルが目立つが、いずれにせよ極めてシリアスで、不吉で、非人間的。確実に聴き手を選ぶ音である。部屋を暗くしての鑑賞を推奨。

2008/11/23 Sun. 02:51  edit

Category: CD/DVDレビュー:A

Thread: 洋楽CDレビュー - Janre: 音楽

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