Metallica「Death Magnetic」(2008) 

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Metallicaの9th。プロデューサーが「Metallica」以降のBob RockからRick Rubinにチェンジしている。

ネット上でこの作品のレビューをザッと見渡したところ、過去の楽曲との共通点を見出す文章が多いと感じたのだが、プロデューサーがチェンジして一番の変化というのは「自分達が過去に生み出したマテリアルの再利用は『悪』ではない」という結論にバンドが達したことであろう。「St.Anger」製作前に「新しいサウンドやテクニックに挑戦する気がないなら一緒にやりたくない」と言った(「St.Anger」のライナーより)とされるBob Rockの呪縛が解けた、とでも言えばいいか。

とは言え、オールド・ファンが望むような「『Master Of Puppets』の再現」にはなっていないのが面白いところで、Cliff Burtonがいなくなってしまった混乱の中で製作された「...And Justice For All」や、ジャム・セッションで録音された音源をBob Rockが強引にまとめあげた「St.Anger」の「ゴリ押しリフ&牽強付会テンポ・チェンジ」路線を、Lars Urlichの個性的なドラムが生み出す独特のグルーヴを介して味わう作りになっていて、まあざっくりと言えば「『Master Of Puppets』までのノリはJames HetfieldとLars Urlichの2人では絶対作り出せない世界なのね」ということをハッキリと認識させられるアルバム。逆に言えば、このグチャグチャダラダラとした音世界こそが真のMetallicaの姿なのかも知れん。

トンテンカンテンとけたたましいことったらなかった「St.Anger」の後ということで、その反動で、というかこれまでの彼らの傾向として同じものが2回続いた例があまりないだけに「次はメロディックなアルバムが出てくるぞ」と予想していたのだが、予想はものの見事に外れた。でも私は数少ない(?)「St.Anger」支持派なので、前作とは少々違う味わいだがやはりトンテンカンテンとやかましいこのアルバムは好きだ。「過去のマテリアル」てのは何も2ndや3rdに限った話ではないワケでね。いやあ、痛快ですな。

2008/11/13 Thu. 22:41  edit

Category: CD/DVDレビュー:M

Thread: HR/HM - Janre: 音楽

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