Everon「North」(2008)

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95年発表の2nd「Flood」が知る人ぞ知る名盤として一部で有名なドイツのシンフォ・ロック・バンド、Everon。ここ5年ほど音沙汰がなかったので「活動停止したのかな?」と思っていたのだが、夏に久しぶりの新作(7th)を出していた。

「Flood」を特徴付けていたダイナミックかつエネルギッシュなサウンドはここでは大幅に後退しており、ミドル~スロー・テンポのヴォーカルをメインに据えた、ややダークな色合いの濃い、スケールの大きなシンフォニック・ロック/プログレ・ハードの歌モノに仕上がっている。正直、2ヶ月ほど前に購入したときは展開の起伏が少なくてアルバムとしてのピークが掴み辛く、あまりピンと来なかったのだが、気温が下がり秋が深まってきた今聴くと、これが実に染みる。ジャケットのデザインから連想されるイメージ通りで、桜咲く春や太陽の降り注ぐ夏よりも、葉が色を変える秋や雲が重く垂れ込める冬のほうがこのアルバムには合っているようだ。

前述のようにアルバムを通してリズム面での起伏があまりないのだが、ゲストにチェリストを招いたり、軽いテイストのインスト曲を挟んだりこれまたゲストで女性Voを起用するなどして、単調にならないような工夫がなされている。重厚ながらも出しゃばり過ぎないインストと、良質で前向きな光を放つメロディのバランスが心地良く、これからの季節、孤独な夜のBGMとしてオススメ(何のこっちゃ)。


Everon“North”

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