非思量

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28 2008

Steve Jansen「Slope」(2007)

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元Japan(他にも色々参加してるみたいだが、恥ずかしながらJapan以外は全く知らん…)のドラマー、Steve Jansenの1stソロ。全曲、Jansen(と他の誰か)の作曲で、作品の根幹を成しているエレクトロニック・パーカッション、ドラム、サンプラー、シンセなどをJansenが演奏している「ほぼ一人芸術」だが、David Sylvian(Vo)やTheo Travis(Sax、Flute、Clarinet)をはじめとして多数のゲストが参加している。

エレクトロニック・パーカッションがパカパカピョコピョコミュンミュン言ってると思ったら唐突に分厚いストリングスが絡んできたりするけどやっぱりパカパカピョコピョコミョンミョンに戻って極端に醒めたムードを醸し出している冒頭の“Grip”で恐ろしく突飛な作風を期待したが、続くヴォーカル入りの“Sleepyard”でやや落ち着いたムードに。何と言うか、レトロでウォームな空気を作り出すエレクトロニカ・サウンド(これはこの作品の主流の一つ)。でも同じくヴォーカル入りの“Cancelled Pieces”では再度尖った面を押し出してきたりと、割とめまぐるしく楽曲のカラーが変わる。ラスト近くに配された“Conversation Over”は荘厳なストリングスが印象的な、映像感覚に富むサウンドスケープ。こういうの、好きだ。

製作に5年の歳月をかけたそうだが、なるほど楽曲はよく磨きこまれているというか、一つ一つの音がとても丁寧で優雅な雰囲気をまとっている印象を受ける。良い作品だと思う。それにしても、“Playgraound Martyrs”“Ballad Of A Deadman”の2曲でDavid Sylvianがヴォーカルを取っているのだが、この人の声が入ると空気が変わるねえ。



Steve Jansen“Playground Martyrs”

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