Canvas Solaris「The Atomized Dream」(2008)

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前作「Cortical Tectonics」から1年ほどでリリースされた4th。ベーシストがチェンジ、そして新たに2ndギタリストとシンセ奏者が加入して5人編成になっている。

「ムチャばっかりするインスト・メタル」という大まかな方向性に変化はない。1曲目“The Binaural Beat”は前作のオープニング“Berserker Hypothesis”とは正反対の、キーボード類を厚く配した浮遊感のあるストレートなミドル・テンポの曲なので一瞬「あれ?」となる(まあこのテの曲とて、元々彼らの手駒として存在しているものなんだが)が、続く“Reflections Carried To Mirror”は彼らならではのつんのめりになりながら疾走するスリリングなナンバー。

その後もジャズ・ロック/サイケデリック/メタルといったジャンルを自在に横断しまくるナンバーが目白押しだが、やはり専任の鍵盤奏者加入というのはバンドにとって大きな変化だったようで、前作では楽曲の空気に奥行きを与えるための添え物的な存在だったシンセ・サウンドの存在感がかなり大きくなっており、キーボードがリードを取る場面も見られる。前作よりもカドが取れ、滑らかさが増したように思えなくもないのは、このあたりの変化が原因かも。

私のような「複雑骨折系リズム大好きっ子」にはストップ&ゴーの繰り返し、ワケのわからんノイズ、超絶変拍子、殺人的なユニゾンといった要素満載の“Solar Droid”が用意されており、“Berserker Hypothesis”で虜になった人間も必ず満足できると思うが、親しみやすいメロディが随所で聴かれることも忘れてはならない。彼らの振れ幅の大きさが付け焼刃でないのは頼もしい限り。Dream Theaterのインスト・パートが好きなら聴いてみて損はないかも知れん。


Canvas Solaris“Reflections Carried To Mirror”

2 Comments

シュン  

ドラムの人の余裕余りまくりっぷりに凄みよりも恐怖を覚えましたよ・・・

2008/09/07 (Sun) 09:31 | REPLY |   

cota(管理人)  

すごくカンタンそうに叩いてますよね…。

2008/09/08 (Mon) 18:24 | EDIT | REPLY |   

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