The Gathering「Souvenirs」(2003)

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「How To Measure A Planet?」以降、バンドが徐々に進めていた「重厚なゴシック・メタル路線からの脱皮」を完了させた7作目。

淡々とビートを刻むドラム、フィードバック等を用いつつ多様性を増したギター・サウンド、空間をうっすらと色づけるように漂うキーボード。サウンドのヴェクトルは「抑制」の一点へ向けられており、漢字で表現するなら「冷」「淡」「透」といったような、あまり色彩感の感じられない内省的なムードが支配的である。

Annek van Giersbergenのヴォーカルもおおよそバッキングの方向性に添っており、力強く歌い上げる場面は極めて限られている。が、情感の爆発を抑えに抑えた中での表現力、これが冴え渡っている。オープニング“These Good People”の最初の一声で全てを掌握してしまうかのような説得力は言葉に表しようがない。9曲目が終わってから1分以上の無音部分を経て演奏されるラストのデュエット曲(UlverのTrickster G.が参加…てこの人のこと全然知らないや)“A Life All Mine”の出来もなかなか。

「Mandylion」~「Home」までの、Annek在籍時のアルバムの中ではこれが一番好きかも知れん。モノトーンでありながら実に豊かな表情の詰め込まれた、良いアルバムだと思う。



The Gathering“You Learn About It”

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