Sha's Banryu「Chessboxing Volume One」(2008)

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Nik Bärtsch's Roninのクラリネット/サックス奏者、Shaがリーダーをつとめるバンドの1st。Shaが全曲作曲しており、収録されている7曲全てが“012”“050”といったように、全て数字のみでの表記となっており、曲名が全て“Modul ○○(数字)”で統一されているRoninの影響を感じさせる。

Sha自身はRoninでの作曲には関わっていないが、内容もこれまたRoninの影響下にあるミニマルなフレーズを軸にすえた、アンサンブル重視のアコースティックなジャズ寄りの音楽。ただ、静と動の対比が鮮やかで硬質な印象を与えるRoninと比較すると、締りのある演奏ながらもどことなくゆらめくような感じの、心地よい空間が全編を支配している。これは、ミステリアスな女性Vo(1曲目の“012”以外はスキャットがメイン)やShaのクラリネットを筆頭として音色がソフトなのと、Roninほどファンキーでないリズム隊の個性の違いによるものだろう。

Roninを知らないならまずはそちらからどうぞ、という感じではあるが、似ているようで結構感触は異なっており、サラッと流して聴く分にはむしろこちらの方がとっつき易いかも。曲もよく出来ており、なんとなく繰り返し聴きたくなる音だ。

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