非思量

2010年代前半総括。

仕事が忙しくてあまり音楽を聴けておらず、音源こそポツポツと購入してはいるもののここで何か書きたくなるほどのネタには巡り合えず…。まあ暑い盛りの時期は大体毎年こうなんですけど。

というワケで2010年から2014年までの5年間に出た作品でインパクトがあったブツをすらずらっと並べてみる、いわば夏のネタ枯れ対策。リリース年毎に順不同で掲載。タイトルをクリックすると当時書いたレビューに飛びますよ。

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[2010年]

・Shining「Blackjazz」
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モロにハードコアでありながらプログレ者のハートもガッチリ掴んだよくわからない異形の何か。この後、ハードコアなメタルッぽい何かに作風が収束してしまったため、この作品の特異さがより光る。

・Brother Ape「A Rare Moment Of Insight」
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正統派プログレに軸足を置きつつ洗練された古臭さ皆無のサウンドを聴かせる凄くセンスの良いバンドだと思うのだがブレイクしなかったなあ。や、まだ活動中ですけど、多分このアルバムが品質面でのピークだろう。

・Mr. Big「What If...」
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これを聴いたときは「これからがMr. Bigの全盛期やで!」と思ったものだ。それだけにPat Torpeyの病気と、「...The Stories We Could Tell」(2014)のどうしようもない出来栄えが悲しい。

・Anna Pingina「Moy」
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ロシア産と聞いて身構える事なかれ。日本人にも馴染みやすそうなメロディ、キャッチーな楽曲、多様なサウンド。ポップス作品としてとても優れている。ところで、彼女のFacebookを見ると三鷹市在住とあるのだが、これマジ?

[2011年]

・Queensryche「Dedicated To Chaos」
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ほとんどの人からはその存在すら忘れられたアルバムかも知れないが、私はこの迷作が好きだ。当時、あまりに気に入ってしまったので全曲解説まで書いてしまった。

・Silnet Stream Of Godless Elegy「Navaz」
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チェコ産ドゥーム・フォーク・メタル。このテの音は泥臭くなり過ぎず、さりとて洗練され過ぎてもいないくらいが丁度良い。

・The Claudia Quintet+1「What Is The Beautiful?」
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抑制されていながら尖りまくった曲、演奏。

[2012年]

・Portico Quartet「Portico Quartet」
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闇から浮かび上がるようなハング・ドラムやエレクトリックが良い雰囲気を醸し出している。そのハング・ドラム奏者が脱退したのは痛い。

・Anathema「Weather Systems」
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現在の地位を確固たるものにした1枚。昨年の初来日公演でメンバーが煽るまでもなく自然発生的に客席側から起こった“Untouchable Part.1”のシンガロングの感動は今でも忘れがたい。

・Doimoi「Material Science」
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ドラマティックかつ剛健。“円群”は名曲。

・Diablo Swing Orchestra「Pandora's Piñata」
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奇天烈という言葉がこれほど似つかわしいバンドもそうはなかろう。でも曲はちゃんとしてます。

・Trioscapes「Separate Realities」
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超ヘヴィなジャズ・ロック。とにかく音が気持ち良い。

[2013年]

・水曜日のカンパネラ「羅生門」
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今ではすっかり有名人に。それはともかく初めて聴いたときのインパクトはかなりのものだった。

[2014年]

・Unheilig「Gipfelstürmer」
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おお、こんな面白い人達がいたのか、と気づいた途端の活動休止。

・GoGo Penguin「V2.0」
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ここに挙げた作品のうち、これだけレビューを書いてないけど、アコースティック・エレクトロニカという新しさを感じさせる音は結構ハマッた。

・ハチスノイト「Universal Quiet」
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1人の声からこれだけ様々な声が出るのかと。で、それだけで音楽を作れてしまうのかと。

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インパクト重視で選んだが、今聴いても十分楽しめるクオリティを備えた作品を選んだつもりである。気が向いたらチェックしてみてくださいませ。

Tremonti「Dust」(2016)

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TremontiはAlter Bride/Creedのギタリスト兼メイン・ソングライターのMark Tremontiによるソロ・プロジェクト。昨年2nd「Cauterize」を出したばかりなのに、早くも3rdをリリースしてきた。

Alter Bridgeの新作もレコーディングを終えているそうで、まあ大したハードワーカーっぷりだなあ、と思ったら、どうやら「Dust」の収録曲は前作「Cauterize」と同時期にレコーディングされたものらしい。前作から引き続きジャケットに地平線の向こうに白目の巨大なオッサンが描かれているのはそのせいか。まあそれはそれとして、1stから連綿と続く、Jeff Scott Soto系のキメの粗いヴォーカルとタイトにまとめた演奏が織りなすヘヴィ・メタル然としたサウンドには一点の曇りもない。

楽曲も然り。リズム面を工夫して慎重に前作収録曲とのキャラクター重複を避けようとしているのは分かるが、サウンドのコンセプトというか土台が一緒なので、正直、あまり変わり映えしない。ただし曲の出来栄えそのものは今回も上々。レンジが広いとは言えないヴォーカルながら次々とドラマティックなメロディを紡ぎだす手腕はさすが。

新作含めこれまでの3枚全てが夏場のリリースとなっているがそれがまたイイ。この暑苦しさがハマるのよ。暑苦しいだけに40分+α程度のコンパクトなつくりにまとめているのも個人的には好感が持てる。


Tremonti“Dust”


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