Capriccio「Hyper Naturalism」(2015) 

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大阪は堺にて結成された6人組による1st。

動画がアップされた“Missile”を聴いてなかなかはっちゃけた感じのバンドだなあと思ったが、まず19歳のうら若き女性Vo、Pekoの歌が良い。Slipknotの影響下にあると思しきエクストリームなサウンドや、Key兼任のうさぎさん(ウサギのアニマルヘッドをかぶっている)のスクリームもなかなかに強烈だが、彼女の声はその中でも際立った存在感を見せる。上手いと思う。

曲も良い。“Missile”はアッパーなテンションで押し切る曲だが、それ以外は哀感漂うメロディを持つ、シリアスめの曲が多い。レベッカ(祝・紅白出場)聴いてたおっちゃんが遠い目になるようなタイトルの“Lonely Butterfly”(勿論、同名異曲です)や、ミッド・テンポで情感的なサビメロを聴かせる“Zero Piece”等、クオリティは高い。

Slipknot+ガールズ・ポップとでも言えばいいのか、CDの帯に曰く「メルヘンチックデスポップ」だそうだが、何より「ポップ」であるのが魅力的。歌とメロディが良いからこそ、タイトかつヘヴィな音やスクリームといったそれ以外の要素も光る。良いよ。


Capriccio“Missile”

2015/11/28 Sat. 15:08  edit

Category: CD/DVDレビュー:国内か

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水曜日のカンパネラ「ジパング」(2015) 

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YouTubeにアップされた“桃太郎”の、それまでとはまるで異次元の速さで増えるPV数、その“桃太郎”が収録された「私を鬼ヶ島に連れてって」(2014)の凝った(=金がかかってそうな)作りのブックレット、そして昨年茶屋町タワレコで観たインストアライヴでの人だかりから「これ、もしかしてブレイクしそう?」と思っていた水曜日のカンパネラ、今年に入ってCMや民放の番組に出ていたのは知っていた(ただ、民放を一切見ないのでチェックはしていない)が、さすがに「ジパング」発売日の朝、NHKニュースでコムアイの姿を見ることになるとは思わなかった。正直、魂消た。

前作「私を~」は濃密な作品に仕上がっていたが、新作はさらに濃い。もっと言うと、出てくる音の方向性が変わっている。ある種の郷愁を誘うようなメロディよりもエキゾチックなテイストが目立つようになり、曲調がどうであれ、概ね歌モノで統一されていた方向性が拡散へ向っているように感じられる。アーティスティックな方面へ振った“ウランちゃん”“西玉夫”とか、モロEDMっぽい“ラー”とか。濃いというか暑苦しいというか、なんともこってりとした造りだが、これまでの彼女達に足りなかったのは、こういうわかりやすい脂っこさなのかも知れない。流行っている今ドキのラーメン屋みたいな。

正直なところ、“桃太郎”の一発屋で終わってしまう事を危惧していたのだが、大丈夫かな。さて、ここがてっぺんなのか、それともさらに先があるのか。


水曜日のカンパネラ“西玉夫”

2015/11/21 Sat. 23:52  edit

Category: CD/DVDレビュー:国内さ

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Chris Cornell「Higher Truth」(2015) 

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元Audioslave、Soundgardenのシンガー、Chris Cornellのスタジオ盤としては4枚目のソロ・アルバム。

Soundgardenを1枚聴いたことがある程度だったのが、どういう経緯か彼のソロ・アルバム「Euphoria Morning」(1999)を購入、暑苦しい歌声と繊細なサウンドが織り成す独特のウェットな作りに激ハマリしたもののその後のAudioslaveやソロのただただ暑苦しい音楽性についていけず、いつしかその名前は私の脳裏からフェードアウトしていた。Soundgardenが再結成したのは知っていたが「ふーん」てな感じ。

もう「Euphoria Morning」のような作品を作る事はないと思っていたのだが、新作からの“Nearly Forgot My Broken Heart”をたまたま耳にしたら、「Euphoria~」の枯れた味わいが復活していて、思わずアルバムを購入。一部のピアノとストリングスを除きCornellとプロデューサーのBrendan O'Brienの2人で製作されたこともあってか、全体的に肩の力が抜けたような感じの作風。

マンドリンがフィーチュアされている曲もあってカントリー色が結構濃く、“Only These Words”などは結構モロにブルーグラス~カントリー風味。ラストの“Our Time In The Universe”だけなぜかひと昔前のエレクトロ入りトラッド音楽みたいなバッキングになっていて「あれれ」となるのはご愛嬌。リラックスしたサウンドを従えて響き渡る暑苦しいヴォーカルが麗しいアルバム。彼がこういう作品を再び作ってくれたことが、ただただ嬉しい。


Chris Cornell“Worried Moon”

2015/11/10 Tue. 20:34  edit

Category: CD/DVDレビュー:C

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Queensrÿche「Condition Hüman」(2015) 

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めでたくバンド名使用権を獲得したTodd La Torre(Vo)を擁するQueensrycheの新譜。そのバンド名使用権でもめている最中にGeoff Tateが作った「Frequency Unknown」(2013)はノーカンとして、オリジナルとしては14枚目、でいいのかな?クラウドファンディングで資金を募って製作されている。

前作「Queensrÿche」(2013)のJames “Jimbo” Burtonに替えてRob ZonbieやSoulflyを手がけたChris “Zeuss” Harrisをプロデューサーに迎えたのは明確な意図があってのことだろう。初期のクラシカル・メタル路線への郷愁を感じさせる“Arrow Of Time”など一部の曲を除けば、コロコロと作風を変えてきたバンドのキャラを隠れ蓑にして「今っぽい重々しさ」を核にしつつ結構やりたい放題の作品に仕上がっている。Toddの歌唱もヘヴィなサウンドの中で冴えている。もっとヘヴィでもいいくらい。

個人的には、ヘヴィな雰囲気の曲が続いた後に現れるソフトなミドル・テンポの“Just Us”のフワッとした手触りが好き。一見さんの目を引くどキャッチーな曲がないのが課題といえば課題だが、聴き込むとなかなかに味わい深いものを感じさせる。もう一段高いレヴェルでやれる筈だとは思うが、ひとまず歩みは順調、ということでよろしいのではないかと。アルバムの売れ行きは好調な滑り出しを見せているようで、本国アメリカではチャートイン2週目にしてビルボード15位まで食い込んでいる由。誠にご同慶の至りである。


Queensryche“Hellfire”

2015/11/02 Mon. 23:04  edit

Category: CD/DVDレビュー:Q

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