非思量

Lonely Robot「Please Come Home」(2015)

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It BitesやKino、Frost*等での活動で知られるJohn Mitchell(Vo,G,B,Key)のソロ・プロジェクト、Lonely Robotの1st。ドラムスをCraig Blundell、一部のベースをNick Beggsがプレイ、その他Steve Hogarth(Pf、Backing Vo)等ゲスト参加の演奏、歌唱を除き、全ての楽器、歌をMitchellが担当している。

いかにもInsideoutな、コクやキレよりも喉越しの爽やかさで勝負のシンフォニック・メタル。意外性は皆無なので、楽曲の質が問題になってくるワケだが、これがなかなかのもの。Hogarth参加の“Why Do We Stay?”“Humans Being”をはじめとして、ヴァース部分のVoをPeter Coxがとる“The Boy In The Radio”等々、壮大でスペーシーなサウンドを従えて歌われる情感豊かなサビが印象に残る。

いくつかの曲でMitchellとデュエットしている女性Vo陣も良い仕事をしている。It Bitesで知名度もそこそこあるだろうに、国内盤が出ていないのがチト不思議(7/18追記。マーキー/ベル・アンティークより発売済)。良いよ。John Mitchellの声が好きなら是非。


Lonely Robot“Are We Copies?”

Noel Gallagher's High Flying Birds「Chasing Yesterday」(2015)

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90年代後半にB!誌の熱心な読者であった私にとって「ギャラガー兄弟」というのはRavenのそれであって、Oasisではなかったのである。と言いつつRavenも全然聴いたことはないのですが。

今回紹介するのはOasisのギャラガー兄弟のお兄さんの方、Noel Gallagher率いるHigh Flying Birdsの2ndである。Oasisもマトモに聴いていないのになんで…という話だが、MTVでたまたま流れていたJohnny Marr参加曲の“Ballad Of The Mighty I”がとてもとても私好みの曲だったからである。これを聴いて速攻で購入。

本人曰く「今作は、凄くブリティッシュ」(ライナーノーツより)だそうで、もやっとした空気の向こうからぼんやりと浮かび上がってくるような雰囲気の中にほのかにサイケデリックな香りを漂わせつつ、ハード・ロック好きにもアピールしそうなハードボイルドなサウンドに仕立て上げている。

1曲目の“Riverman”を聴いていて、良い雰囲気ではあるが少し地味では?とも思ったがそこは天下のOasisでメイン・ソングライターだった人、キャッチーで親しみやすいメロディをしっかり織り込んできている。“The Dying Of The Light”“While The Song Remains The Same”といった強い叙情を感じさせる曲が良い。しかしまあ何といっても“Ballad Of The Mighty I”である。ニュー・ウェーヴというかポスト・パンクというか、もっと有体に言ってしまうとU2ぽいというか、こういうスケールの大きい曲調は大好きである。いくつかの曲で導入されたサックスも効果的。オススメである。


Noel Gallagher's High Flying Birds“Ballad Of The Mighty I”

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