Animals As Leaders「The Joy Of Motion」(2014) 

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ワシントンD.C.出身のトリオ編成バンドによる3rd。

このバンドの特徴はギター×2+ドラムスという変則的な編成であること。こういう編成を見ると個人的にはどうしてもCanvas Soralisを思い出さずにはいられないが、Animals As Leadersが更にヘンなのは、使用しているギターが8弦だということ。これでベースの音域もカヴァーしているそう。

前回紹介したA Sense Of Gravityを「1,2回聞き流してピンと来ずそのままになっていたが、ふとしたきっかけで聴き返してみる」きっかけとなったのが実はこのアルバムで、例えばこのテの、現代に繋がる技術至上主義ミュージシャンの始祖的存在の1つであるDream Theaterのように「色々やってるけど軸足はあくまでメタル」というのとはまた異なる「オレたちメタルだけどフュージョンをそのままフュージョンっぽくやってもいいだろ?」という節操のなさというか柔軟さが彼らの音楽に共通していて、それが何となく興味深く感じられたからである。

インストだからということもあるだろうが、Animals As LeadersはA Sense Of Gravityよりもさらに自由奔放にメタルの枠を飛びこえている。というか、正直、あまりメタルを聴いている感じがせず、ジャズ・ロック(曲によってはかなり重めだが)を聴いている気分になる。ザクザク刻むリフをフィーチュアしつつCanvas Soralisのようなトチ狂ったリズムと曲展開で聴き手を幻惑してくれるが、サウンドが割とクリーン志向なせいか。エレクトロニクスの導入にも躊躇はなく、このあたりも現代的。

個人的に気になるのはベースの不在。緊張とリラックスの対比が鮮やかな良い作品だと思うが、ジャズ・ロック色が強いパートではやや物足りなさを感じせる部分もあった。


Animals As Leaders“Air Chrysalis”

2014/05/31 Sat. 00:55  edit

Category: CD/DVDレビュー:A

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A Sense Of Gravity「Travail」(2014) 

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シアトル出身6人組の1st。CDをいくら探しても見つからなかったのでiTunesで購入。このデジタル配信というものが未だに馴染めなくて時代に取り残されている感がひしひしと。今調べたらバンドキャンプで販売されていることに気付いたが、さすがにもういいや。

ザクザクグギャグギャと小難しく動き回るギターにグロウルが乗る、Djent系なる言葉で括られるバンド群の1つということでよさそう(但しノーマル・ヴォイスも多用)だが、興味深いのはサウンドの多様さ。イントロからAメロにかけてラテンの空気を纏う“Weaving Memories”や、しっとりとしたピアノをフィーチュアした“Breakthrough”といった毛色の異なるナンバーがアルバムに彩を添えている。

それ以外のヘヴィなナンバーでもキーボードが割と目立つ音作りで、前のめりに突進するナンバーでもどことなく柔らかい手触りを感じさせる部分があったり。“Ration Reality”ではKeyがソロを取ってるし。割とモロにジャズ・ロック~フュージョンのテイストを感じさせるインスト“Trichomillomania”のような曲もあり、メタリックな禍々しさとフュージョン寄りの爽やか成分という、対照的な要素の配合具合を曲ごとに変えることでアルバムの濃淡を演出している。

デジタル配信だとどうも腰を据えて聴こうという気が置きにくく、このアルバムも何となく1,2回聞き流してピンと来ずそのままになっていたが、ふとしたきっかけで聴き返してみると意外と面白かった。このテのアルバムにしてはあまり聴いていて疲れる感じはしない。モロに変態という言葉を連想させる音楽性ではないが、変わってるなあ、とは思う。


A Sense Of Gravity“Stormborn”

2014/05/25 Sun. 00:33  edit

Category: CD/DVDレビュー:S

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水曜日のカンパネラ「シネマジャック」(2014) 

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前作「羅生門」が個人的に結構ツボだった水曜日のカンパネラ、3rdミニ。今作もタワレコ&下北沢ヴィレッジヴァンガードでの販売。4月末に大阪の茶屋町タワレコで入手。

前作で目立った繊細さの中に力強さというか、アッパーなムードが現れている。前作に収録されていた“マリー・アントワネット”に近い作風と言える“ミツコ”のサビではコムアイの力強いヴォーカルも。クールというか斜に構えているというか、あまり熱さを感じさせないキャラという印象(あくまで歌から受けた印象です)だったのでやや意外というか。この曲が一番好き。

というワケで歌唱は進歩しているが、歌詞の掴みどころのなさは変わらず。ソウル色の濃い“二階堂マリ”なんぞはキン肉マンの技やキャラの名前を羅列したもので、徹頭徹尾ばかばかしくて逆に感心してしまう。美しく設えられたサウンドやキャッチーなメロディも不変で、今回もやはり何回も聴いている。不思議な中毒性のあるアルバム。


水曜日のカンパネラ“ミツコ”

2014/05/04 Sun. 23:20  edit

Category: CD/DVDレビュー:国内さ

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