非思量

2012年の17曲。

1年を振り返る企画その2。2012年に買ったCDから選曲してiTunesやiPodで聴きまくる17曲。ダラダラしないようプレイリストを80分以内に収めるマイルールを定めていること(因みにラニング・タイムは1時間17分53秒)もあり、こちらもアルバム同様、選ぶのに迷った。

今回は公式が上げているものに限ってYouTubeへのリンクもはってみた。興味があったら聴いてみて下さい。良いと思ったら買ってみて下さい。

1. Doimoi“帆影”
2. Doimoi“円群”



“帆影”は“円群”とシームレスで繋がっているのと、全体のオープニングとしても雰囲気的に良いので入れてみた。“円群”は初めて聴いた瞬間にこのプレイリストの先頭に入ることが決定した。名曲。


3. Portico Quartet“Ruins”



エレクトロニカとジャズが混ざり合ってクールな風合いを醸し出しているのが大変良い。


4. Mr. Gil“Our Shoes”


上の動画、悲しいことに現時点で3000回も再生されていない。こんなにステキな曲なのに。


5. Siberian Newspaper“Vetro”
クラシカルな音色でスタスタと小気味良く駆け抜ける曲。


6. Fleur“Пробуждение”
2011年の15曲に引き続き、6曲目はキリル文字が読めない。別に狙ったワケではないが。抑制されたメロウなバラード。余談だがこのアルバム、iTunesでジャンルが「Metal」になっていた。なんでやねん。


7. Fear Factory“New Messiah”
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打ち込みのドラムが凡庸でアルバム全体の出来映えはかなり「うーん…」だった(のでレビューは書いていない)が、この曲は彼らにしてはかなりポップ寄りなのでそれが気にならなかった。


8. Aranis“Gentlemen Of Leisure”
流麗なミニマル・ミュージック。Trey Gunnが弾いてるのはどのパートなのだろう…。


9. Marillion“The Sky Above The Rain”

暇さえあればこの曲を聴いている。ラヴ・ソングのようだが、もう少し幅を広げて、相互理解がテーマのようにも思える。何にせよ、超絶的な美しさ。来日してくれんかなあ。


10. Diablo Swing Orchestra“How To Organize A Lynch Mob”
11. Diablo Swing Orchestra“Black Box Messiah”



奇天烈極まりないアルバムの中でも特に奇天烈なのがこの曲。オフィシャルPVがあったのか(つい先日アップされたばかりの模様)。“How To~”はイントロの小曲。


12. 今沢カゲロウ“Mosquito Express”
今沢流ヒップホップ。ジャズ・ロック風味でもあり。


13. Tremonti“I Wish You Well”
メタル!メタル!メタル!


14. Gotye“Somebody That I Used To Know”


欧米でブレイクしたのは2012年のことだが正確には2011年の曲。先日MTVでU.K. Top50とU.S. TOP50をチラ見したらまだランクインしてたぞ。凄いね。


15. Rush“Clockwork Angels”

ガリガリいわせるベースとか変化に富んだ曲調とか舞い上がるようなサビとか、好きなところが多過ぎる。


16. Anneke Van Giersbergen“Circles”
繊細な歌唱が光るコンパクトなバラード。


17. Anathema“Untouchable Part 1”


この曲もしょっちゅう聴いている。私が知っているAnathemaの曲の中でこれが最も好きかも。

石川さゆり「X-Cross-」(2012)

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数多くのヒット曲を持つ演歌界の大御所、石川さゆり。彼女と親交のあるミュージシャンから楽曲の提供を受けて製作されたアルバムが「X-Cross-」である。ジャケットを荒木飛呂彦が描いたことで話題になりましたね。

聴いていてまず思ったのは「案外、クセのある歌い方をするなあ」ということ。ア行の音に結構な割合でハ行の音が混じる。「今を嘆くよりも 明日を歌いたい」が「ひまをなげくよりも あすをうたひたひ」と、敢えて意図的にそう歌っているように聞こえる。テレビで演歌を歌っているのを見ている限り、こんな感じではなかったように思うのだが。あと、声が“天城越え”を歌っている時の艶っぽさからはかなり離れていて、むしろ可愛い。

演歌のアルバムではないのでこういう歌唱法を採ったのかも知れない。コブシをきかせる場面も少ないし(これ以外のアルバムを持っていないのでよくわからないが)。とはいえガップリ四つの異種格闘技戦的なムードは薄く、NHKでアホほど流れた震災復興ソング“花は咲く”のカヴァーや、これまた先の震災で甚大な被害を受けた石巻へ向けた応援歌“石巻復興節”といった収録曲のラインナップからも、このアルバムが私のようなニッチ愛好家ではなく、一般的なJ-POPファンと演歌ファンの両方の層へアピールすべく作られたものと心得る必要はあるだろう。

ただ、その中でもやはり山崎ハコ提供の“花火”だけは70sフォーク的というか、山崎ハコの情念溢れる世界の一端が垣間見えて、アルバムの中では抜けて濃厚な味わいがした。あとくるりの岸田繁が作曲した“石巻復興節”、CDを買ってカーステで聴いていたらこれといった展開もなく盆踊りで流れそうな民謡調のメロディが延々続くので運転しながらトリップしそうになった。あとから歌詞カードを見たら18番まであった。演奏時間8分28秒。サイケデリック。

ところで、どうでもいいけど演歌歌手のアルバム名によくある「全曲集」てどういう意味なんだろうか。

2012年の5枚。

毎年恒例のアレの季節であります。2012年に購入した52枚のCDから厳選に厳選を重ねた5枚をピックアップ。これ以上選ぶと10枚でもきかなくなるんよね。2012年は良い作品に恵まれた。

順位はつけず、アルファベット順で。

1. Anathema「Weather Systems」

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レビューはコチラ

このバンドに望んでいるものが全て詰まった快作。


2. Diablo Swing Orchestra「Pandra's Pinata」

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レビューはコチラ

とめどなく溢れる音の玉手箱。どこでもいいから国内盤を出しましょう。そして日本に呼んでください。


3. Mr. Gil「I Want You To Get Back Home」

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レビューはコチラ

聴く者のいる空間を暖かい色に変えてしまう強い(が、それを感じさせない)音楽。本隊のBelieveよりいい。


4. Portico Quartet「Portico Quartet」

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レビューはコチラ

ハング・ドラムという意外性とモダンに徹したサウンドの組み合わせが非常に鮮烈な印象を残した1枚。


5. Robert Fripp / Andrew Keeling / David Singleton「The Wine Of Silence」

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レビューはコチラ

眠れないときのBGMとして大変重宝しております。といっても退屈なワケではない。威厳に満ち溢れた楽曲とオーケストラの響きが素晴らしい。

紅白歌合戦2012。

謹んで年始のご挨拶を申し上げます。個人的な今年の目標は「入院しない」です。笑えませんね。すいません。今年もよろしくお願いします。

さて大晦日に放映されたNHK紅白歌合戦。ここ数年、紅白をメインにしつつ民放やBSをザッピングするという感じで、まああまり真面目には観ていなかったのだが、今年は風呂タイムと小川vs藤田の時間帯を除いてたいていは観た。はじめは例年と同じ「観てるような、観てないような」というダラッとした感じだったが、画面は見ずに耳だけで聞いていた香西かおりの歌に微かな違和感を覚えつつツイッターをいじっていると、TLにこんなツイートが流れてきた。




どなたかと思えばexカシオペアのキーボーディスト、向谷実。彼のツイートを私がフォローしている方がリツイートしていたのだった。何かモニターに問題でもあるのだろうか。少し興味が沸いたので向谷氏をフォローしてTLを追いかけて見ることに。

舘ひろしを観る。お、ドラムは神保彰なのか、と思っていたら、










…え?生演奏じゃないの?てっきり全部生演奏で、バンド以外は別スタジオにいるオーケストラが演奏しているモンだと思っていたのだが。

フルバンド生演奏消え“カラオケ方式”/紅白
『自前のバンドを入れる歌手以外は、ニューブリードなどの演奏で事前に伴奏をスタジオで録音。31日は、その音源を元に、いわばカラオケ方式で歌を披露することになる。理由について同局は、歌手が歌うバックの映像を歌に合わせて凝ったものにしているため、事前録音が適していると判断。演出効果を優先した形だが、「来年以降はどうするか未定」としている。』

生演奏じゃなかったみたいです。どっしぇー。

上のニュース本文、「自前のバンドを入れる歌手以外は」云々と書いてあったが舘ひろしは既に述べたとおり。斉藤和義が生演奏だったのは間違いなさそうだが、それ以外はどうかね。某大物バンドが演奏していたときの向谷氏のツイート。




MISIAは一体なんだったのか。演奏はまあいいとして、あれ歌も口パクだろ、ていうかあれCDの音源じゃないのかい?あんな開かれた空間、しかも風がビュンビュン吹いてるあの状況で歌ってああいう音の響き方はしないだろう。言うだけ野暮?








向谷氏のツイートがなければ例年通りなんとなく流していたであろう紅白、今回は随分と面白いことになってしまった。番組自体は「確かに昔の歌手よりは遥かに上手いけど美輪明宏に全部持っていかれたな」という、いやはや何ともなことになっていましたが。

(2013.1.4追記)
コメントで「もう少しお勉強された方が」とのことだったので、何を勉強すればいいのかわからんがとりあえずYouTubeで“Everything”のPVを観てみた。



ああ。ヴォーカル、PVと全然違うわ。恐らくPVはCDと同じ音源だろうから、私が書いた「ていうかあれCDの音源じゃないのかい?」の部分は明らかに間違いですな。確かに不勉強でございました。

となると何だろうな。堀北真希がしゃべっている間にMISIAのそばにいた子供がいなくなったけど足跡がないとか、そういう状況証拠から推察するに、歌の部分は生中継じゃなかったつーことかね。だったらもう素人の私にはお手上げ。生中継だと信じ込んでいた私がナイーヴすぎた、というオチでおしまいだな。

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