OSI「Fire Make Thunder」(2012) 

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Fates WarningのJim Matheos(G,B,Key,Programming)と元Dream TheterのKevin Moore(Vo,Key,G,Programming)による双頭プロジェクト、OSIの4th。2人で録音した"For Nothing"を除き、ドラムスにGavin Harrisonを迎えた3人で録音されている。

Mike Portnoyが正式メンバー扱いで、Sean MaloneやSteven Wilsonも参加していた1stは別として、2nd以降のOSIはメタルのようなメタルでないような、茫洋とした感じのモダン・プログレをぶっきらぼうに演奏しているイメージのアルバムが続いているが、新作もおおよそそういった作風を引き継いでいる。そんな中にも今作には(彼らにしては、だが)人懐っこさのようなものが感じられ、ややPorcupine Treeに通ずる空気のインスト"Enemy Prayer"や、バラード色の強い"Wind Won't Howl"等、今までとはやや異なる色彩の曲もあり、ひたすら淡々としていた前作「Blood」よりはかなり印象が良い。

また、Gavin Harrisonのドラムが彼のキャラに即したシャープな音に仕上げられているのもプラス。Kevin MooreのVoは声域こそ狭いものの、割れ気味の独特の声でキャッチーなメロディを無理せず歌っている。病院の一室で点滴を受けつつ白い天井を見つめながら聴くとどハマリするクールな風情の音だが、モノトーンな中に各メンバーの持ち味が上手く活かされたアルバムに仕上がっていると思う。

2012/04/14 Sat. 23:15  edit

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The Brandt Brauer Frick Ensemble「Mr. Machine」(2011) 

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ドイツの人力ミニマル・テクノ・ユニット3人組の新作。

1st「You Make Me real」(2010)ではメンバー3人が何役もの楽器をこなしているPVが製作されたが、今回は最大11人(Vo込み)によるアンサンブルでの演奏が収録されている(そのためか、ユニット名の前後に「The」「Ensemble」が追加されている)。前出PVでの仮想大人数アンサンブルは「将来的に実現させたいこと」を視覚化させたものだそうで、彼らは2ndにして早くもその夢を実現させたことになる。

全8曲中1stのリメイクが4曲(更にカヴァーが2曲)という構成からも「とにかく早くアンサンブル編成の作品を作りたかった」感が漂う(何せ1stから1年経たずのリリースなのだ)がまあそれはともかく、立体感と強度を増したサウンドが生々しく迫ってくる様は前作同様ストイックなイメージが強く、ダンス・ミュージックの皮を被ったチェンバー・ロックといった趣きが更に増している…というより、ここまで来ると私の耳にはダンス/テクノ色はあまり感じられないかな。

シリアスでソリッドながらキャッチーさも併せ持つ楽曲群は魅力的なのでこの作品単体でも楽しめるが、既に述べたように半分がリメイクなので、やはり前作と聴き比べてサウンドの変遷を味わいたい。

2012/04/08 Sun. 19:59  edit

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