Sha's Banryu「Chessboxing Volume One」(2008) 

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Nik Bärtsch's Roninのクラリネット/サックス奏者、Shaがリーダーをつとめるバンドの1st。Shaが全曲作曲しており、収録されている7曲全てが“012”“050”といったように、全て数字のみでの表記となっており、曲名が全て“Modul ○○(数字)”で統一されているRoninの影響を感じさせる。

Sha自身はRoninでの作曲には関わっていないが、内容もこれまたRoninの影響下にあるミニマルなフレーズを軸にすえた、アンサンブル重視のアコースティックなジャズ寄りの音楽。ただ、静と動の対比が鮮やかで硬質な印象を与えるRoninと比較すると、締りのある演奏ながらもどことなくゆらめくような感じの、心地よい空間が全編を支配している。これは、ミステリアスな女性Vo(1曲目の“012”以外はスキャットがメイン)やShaのクラリネットを筆頭として音色がソフトなのと、Roninほどファンキーでないリズム隊の個性の違いによるものだろう。

Roninを知らないならまずはそちらからどうぞ、という感じではあるが、似ているようで結構感触は異なっており、サラッと流して聴く分にはむしろこちらの方がとっつき易いかも。曲もよく出来ており、なんとなく繰り返し聴きたくなる音だ。

2008/07/31 Thu. 22:44  edit

Category: CD/DVDレビュー:S

Thread: プログレ - Janre: 音楽

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Ensemble Dastan & Aslar Aghili「The Endless Ocean」(2007) 

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ペルシャ古典音楽を演奏するイランのグループ、Ensemble Dastanが1977年生まれのヴォーカリスト、Salar Aghiliを迎えた作品。

…とりあえずこの作品のレビューを書くにあたって「ペルシャ音楽に関する知識が皆無」というのは相当厳しい気がするのだがそこはご勘弁の程を。一聴して感じるのは、非常に引き締まった演奏を聴かせるな、ということ。あと(というかコッチの方が重要なのだが)プログレという名の棺おけに片足を突っ込んでしまうと、どうしても民族音楽に視線が向いてしまうような気がしている(勿論、そうでない人もいると思う)のだが、「成り行き上、たまたま視線が向いた」程度の私のような生半可なリスナーをも引き付ける親しみやすさがある。

親しみやすさの理由を一言で表せば「洗練されている」だろうか。祝祭的、あるいは呪術的なムードは希薄で、全てオリジナルだという曲の構成はプログレ・ハードというか、極端に言えばポップ・ミュージックに通じる分かりやすいものである。そのせいか伸びのあるヴォーカルやタイトな演奏自体は特濃そのものだが、総合的には濃すぎず薄すぎずといういい塩梅に仕上がっており、民族音楽未体験者にも取っ付き易いのではないだろうか。



Ensemble Dastan & Salar Aghili “Tasnif-E Sha'm-E Djan”

2008/07/27 Sun. 22:58  edit

Category: CD/DVDレビュー:E

Thread: プログレ - Janre: 音楽

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James Blackshaw「Litany Of Echoes」(2008) 

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イギリス出身のギタリスト、James Blackshawの(多分)通算6作目。前作同様ゲストにヴァイオリン&ヴィオラ奏者を迎え、本人は12弦ギターのみならずピアノもプレイしている。

霞がかった幻想的な風景を12弦ギターとヴァイオリンだけで表現しきってしまった前作「The Cloud Of Unknowing」(レビューはコチラ)の流れを踏襲してはいるが、ピアノが細かいフレーズを乱打する中、ヴァイオリンがダウナーなノイズを発する“Gate Of Ivory”“Gate Of Horn”という冒頭/ラストで対を成している2曲が結構強烈で、繊細な中に、モノトーンで耽美的な色彩を添えている。その他の曲も曲ごとの表情が豊かになっており、より奥行きというか、広がりを感じさせる仕上がりになっている。

この人、年齢は確かまだ20代半ばといったところの筈だが、このトシでこんなモン作っちゃってこれから大丈夫なんだろうか、というぐらいに枯れを感じさせ、かつそのクオリティも生半可なものではない。ダウナーで幻想的なサウンドを好む人にはたまらない逸品。前作と併せて一家に一枚、どうですか。


「The Cloud Of Unknowing」アルバムのタイトル・トラック(ライヴ演奏)

2008/07/13 Sun. 22:53  edit

Category: CD/DVDレビュー:J

Thread: ギター - Janre: 音楽

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Net17「Casual Meetings」 

私の姉のダンナがこれを作った人間でして(時々出てくる男性2人組の白シャツのほう)。て、知ってる人いるかな…。



Laugh&Peace“ちょっときいてな”

そのLaugh&Peace(及び別名義のKYO-KI)で参加しているNet 17「Casual Meetings」が今日(7/9)発売され、その発売記念イベントが明日(7/10)行われます。

場所は下記の地図参照。
net171.jpg

詳細はコチラから。

CDが今日届いたので聴いているのですが、全般的にアンビエント/テクノ/エレクトロニカ色の強い涼やかなサウンドで、暑い夏、あるいは秋の夜長のお供に最適といえましょう。て、ウチの読者層から凄い遠いところにあるなあ…。私は物理的に参加するのは不可能なので、渋谷近辺にお勤め/在住の方で、下のPV(CD収録曲)を見て「あ、こういう音もイケる」と思った方は冷やかしにでも覗いていただければ幸いです。以上、告知でした。

ROC

KYO-KI“ROC”

in the sky (new EDIT)

Laugh&Peace“in the sky”

2008/07/09 Wed. 23:40  edit

Category: ライヴレポ、雑記等

Thread: LIVE、イベント - Janre: 音楽

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2008年上半期の5枚。 

恒例のアレ。今年上半期の購入CD/DVDより、印象に残った5枚をご紹介。作品名の後にリリース年度の表記がないものは全て今年リリースされたもの。

ジャケットをクリックすると当該レヴューに飛んでいったり。

1.Talisma「Quelque Part」
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2.Nik Bärtsch's Ronin「Holon」
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3.今沢カゲロウ「Bassist,Electric」
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4.Joe Jackson「Rain」
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5.Agua de Annique「Air」(2007)
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今年の上半期を振り返ると「新規開拓にことごとく失敗」という印象なのだが、5位に入れたAgua de Annique…というか、Anneke van Giersbergenを発見できたのは収穫。今更かよ、とか言わないで。彼女が参加しているThe Gatheringのスタジオ盤、全部買い集めてしまった。

2008/07/03 Thu. 22:30  edit

Category: 2008年上半期の5枚

Thread: 音楽のある生活 - Janre: 音楽

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