nøught(nought)「nøught」 

nought.jpg


イギリス産バンドが2000年にリリースした1stだが、なかなか個性的な音を出すグループである。

クレジットに載せられている名前は11人にも及び、ギター、ベース、ドラムに加えてオルガン、ピアノ、サックス、クラリネット、トランペット、トロンボーン、ヴァイオリン、ヴィオラ、バスーン、パーカッション、果てはシタールまで使用されている。

クレジットや冒頭のノイジーなドローン調のサウンドから連想されるのは「ありがちなクリムゾン系or暗黒チェンバー系」で、まあ要するに重々しいアンサンブルなりソロなりが重戦車のような迫力でズンズン迫ってくる、というものなのだが実際はそういうのとは異なり、どちらかというと聴き手にイメージさせるのはポスト・ロック的な軽さ。

が、ひとたびストリングスなどの「g+b+dr以外の何か」が切り込んでくると一気に音が厚みを増してくる。軽快なムードはそのままなので「蝶のようにひらひらと舞う重戦車」という倒錯した様相に。何じゃこりゃ。

ダークな音使いながらいやに躍動感があり、衝動性あふれる音楽性はこのテの音の中では珍しいかも。管楽器や弦楽器がギター・トリオと一体化してブバブバ言いながら駆け抜けるスタイルは短い曲から組曲スタイルの長尺モノまでほぼ一貫しており、変わり映えしないっちゃしないんだが、それが一気に聴かせる疾走感につながっていて逆にプラスに作用しているのではないだろうか。

nøught公式サイト
shifty disco(レコード会社)

2007/02/26 Mon. 20:31  edit

Category: CD/DVDレビュー:N

Thread: 洋楽CDレビュー - Janre: 音楽

tb: 1  |  cm: 0

top △

後藤浩輝の涙 

「日曜準メインの男」

それが私の後藤浩輝に対するイメージである。一番好きな騎手に対してずいぶんな物言いだが。

データを取ったワケではないが、後藤がメイン、準メイン両レースで騎乗があるときの準メインでの勝率はかなり高いのではないかと思う。そして、その後の重賞では必ず飛ぶ。

だから、今日の準メインを勝ったことをテレビで観て知った時もイヤな感じがした。彼が騎乗するローエングリンの単勝で勝負すると決めていたからだ。でも今回はいつもとは違う。木刀事件の時に頭を下げて回ってくれた師匠・伊藤正徳師からの、かつてはコンビを組んで重賞を連勝しながらその後の駄騎乗で乗り替わりとなった馬への騎乗依頼なのだ。これで心中期する物がないワケがない。後藤を信じて単勝を購入。

果たして後藤はゲートを破壊せんばかりの超ロケットスタートを決め、ラスト1ハロンは12秒9もかかって後続の猛追を食らいつつも逃げ切ってしまった。あのスタートの瞬間に後藤の執念が集約されていたと言ってもいい。インタビューで「恩返しができた」と言っていた後藤は涙、涙。師匠である伊藤正徳師も目を潤ませていたそうだ。どこかで「後藤の嘘泣きに腹が立つ」とか書いている人がいたけど、人それぞれ色々あるんだから、そんな物言いはないのではないかな。たとえ馬券が外れたのだとしても。

私はこの単勝17倍が2月唯一の的中馬券。涙が出そうだ。

2007/02/25 Sun. 22:34  edit

Category: 競馬

Thread: 単勝1点買い - Janre: ギャンブル

tb: 0  |  cm: 0

top △

birdsongs of the mesozoic with oral moses「extreme spirituals」 

extremespirituals.jpg


ジャズとかフュージョンとかロックとかアヴァンギャルドとか、そういったくくりで一言に表すことが出来ない、独特の音楽性を持つインスト4人組のbirdsongs of the mesozoicがoral mosesをゲストに迎えて作ったスピリチュアルズ(黒人霊歌)のカヴァー集。2006年発表。

まずもってゲストのoral mosesが物凄く濃厚なバリトン・ヴォイスの持ち主。オペラ畑の人のようで、当然のことながらメチャクチャ上手い。聴き手の心臓を鷲掴みにせんばかりの力強い声の持ち主で、こんな人をつれてくるとバンドの影が霞んでしまうことにもなりかねん(dream theaterのDVD「metropolis 2000」で一番印象に残ったのがtheresa thomasonの絶唱だったとか、そういう話)のだが、birdsongs~がそのような愚を犯すはずも無く。

ケコケコ鳴るギター、滑らかなピアノにフルート&サックス、時々割り込んでくる打ち込みのビートや電子音etc、とにかく、バンドの演奏はいつもと同じ。題材がスピリチュアルズだからとか、強烈なゲストを迎えたからとか、そういった理由でヘンに肩肘張ったようなムードは微塵も感じられない。これが結成25年の風格か。どの楽器も過剰に存在感を主張しているワケではないのに、なぜか印象に残る。飄々としていながらもどこか薄気味悪く、そして心地良い。

奇怪なアレンジでヴォーカルと互角に渡り合うだけでなく、スピリチュアルズというものを「こんなのアリかよ」という次元まで昇華させている。バンドの奇才ぷりをいかんなく堪能できる一枚。

birdsongs of the mesozoic公式サイト(音が出ます)
oral moses公式サイト(これまた音が出ます)
cuneiform records(音は出ません!)

2007/02/25 Sun. 13:15  edit

Category: CD/DVDレビュー:B

Thread: 洋楽CDレビュー - Janre: 音楽

tb: 0  |  cm: 0

top △

queensrÿche来日 

5/31 東京 厚生年金会館
6/1 東京 厚生年金会館
6/3 名古屋 ZEPP NAGOYA
6/5 大阪 NHKホール

四国は徳島在住故、普通に考えれば大阪に行くところだが6/5は火曜日。当日はたいてい午後から休めるからいいとしても、ライヴが終わって家にたどり着く頃には日付が変わってしまっているのがネック。昨年のporcupine treeでかなりしんどい思いをしたからなー。帰りは高速をブッ飛ばすことになるので、アドレナリンが分泌されて疲れていても眠れなくなるんよ。次の日が辛い。参ったな。

というワケで行くとしたら6/1。一応、飛行機は押さえてある。東京公演、ライヴのチケットは3/24発売だそう。

5月に今沢カゲロウが渋谷でワンマンをするのでオークス見物とあわせて見に行こうと思っていたのだが、queensrÿcheはコレを見逃すと一生見る機会がなさそうだから、行くなら安田記念とセットでコッチだな。

2007/02/24 Sat. 12:49  edit

Category: ライヴレポ、雑記等

Thread: LIVE、イベント - Janre: 音楽

tb: 0  |  cm: 0

top △

nik bärtsch(baertsch、bartsch)「hishiryo」 

hishiryo.jpg


このblogのタイトルの元になったnik bärtschのソロ作品。2002年発表。

2006年の「stoa」国内盤リリース以降、彼が率いるnik bärtsch's roninの知名度も少しは上がってきているのではないかと思われるが、この作品は2002年に録音されたもので、パーカッションなどが少しだけオーヴァーダブされているものの、基本的には彼のピアノ・ソロのみによる演奏が収録されている。

ソロと言っても好き放題弾きまくっているワケではなく、ミニマルなフレーズを基礎に置いたストイックなムードはroninと同じだが、複雑精緻なアンサンブルが基本のroninと比較すると、強靭なグルーヴを生み出すベースが欠けている分、シリアスというか、ピンと張り詰めた緊張感が漂う音像。roninの作品に収録されている曲もいくつか演奏されているが、かなり異なる手触りを持っている。もし可能なら、それぞれのヴァージョンを聴き比べてみるのも一興。

昨年10月の来日時に物販で用意されていたのだがスルー、その後HMVオンラインで注文して手に入れたのだが、2ヶ月以上待つハメになってしまった。やはりこのテのインディー系は「見つけたときに買え」が基本である。そうやって貧乏が加速していく。

「stoa」はメジャーであるECMからのリリースで気軽に買えるので、興味のある方はそちらからどうぞ。

nik bärtsch公式サイト

2007/02/24 Sat. 00:47  edit

Category: CD/DVDレビュー:N

Thread: 洋楽CDレビュー - Janre: 音楽

tb: 0  |  cm: 4

top △