非思量

Young Widows「Easy Pain」(2014)

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米ケンタッキー州ルイヴィル出身、3人組の4th。5月頃にツイッターのTLで流れてきた“Kerosene Girl”がやたらカッコ良くて思わずCDを購入するもしばらく寝かせてあった(ピンと来なかったとも言う)物件。毎年のようにこういう現象が起こるんだが、その時の上半期に聴いた音楽を夏を過ぎて涼しくなってから聴き返すと、購入当時には見えづらかった魅力がいきなり顕になることがある。なんでなんだろうか。

まあそんなヨタ話はともかく作品の中身はというと、米インディー・ロック系にたま~に手を出してみるとこういう音のヤツに当たる確率高いよな、という感じの、洗練と対極にあるような、実に埃っぽいというか泥臭いというか、どこか不吉な空気を漂わせる、頭の中でぐわんぐわん反響するようなサウンド。それをズルズルと引きずるようなスロー~ミッドのリズムに乗せて聴かせるヘヴィな音楽。

一見ぶっきらぼうだが、様々な意味においてムダなところのない、トリオ編成が繰り出すシンプルな轟音でもってして全8曲で約40分とコンパクトにまとめた手腕からは独りよがりな面が一切感じられず、そういう意味においては「とても聴きやすい作品」である。実は結構洗練された作風なのだと思うが、それでいてこのテの音楽に最も求められるであろう退廃した空気を十分保っているのがなかなかに見事。


Young Widows“Kerosene Girl”

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