インパクト重視で選ぶ'00年代の30枚(序文) 

企画モノ始めます。テーマはタイトルそのまんま。

勿論、「インパクト」というのは「私が受けたそれ」であって、インパクトを与えた対象が世間一般であったり自分以外の誰かであったりすることはありません。ありえません。NME誌が選ぶこの10年間のベスト50の中に知ってるアーティストがRadioheadしかいない(しかもかなり苦手)私が偉そうにシーンを俯瞰して語ることなぞできません。あ、でもクロスビートの同じような企画では3組ぐらい知ってる人がいた気がします。立ち読みなのでうろ覚えですが。

まあ金を貰ってやってるワケではないので別にいいっしょ。The StrokesもThe White Stripesも知らないオタクが自己満足全開でダラダラやるよ!

2000-2001年編(2010/01/03)
2002-2003年編(2009/12/30)
2004-2005年編(2009/12/27)
2006-2009年編(2009/12/24)

(2010/01/03追記)2002年以降のエントリにチョコッとだけ修正や追記アリ。

2010/01/03 Sun. 15:03  edit

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インパクト重視で選ぶ'00年代の30枚(2000-2001年編) 

あの時僕は若かった~。

[2000年]
・Chroma Key「You Go Now」
yougonow.jpg
Kevin Mooreの最高傑作はこれだ!と断言してみる。Fates Warningの人と一緒にやってるOSIよりも、徹底的に鬱々と“Forget what you don't know yet”なんて歌詞のひねくれオルタナ・ポップスを歌うChroma Keyの方が断然いい。どこを切ってもかつて在籍していたDream Theaterの香りが全くしないところがまたいい。

・Godspeed You! Black Emperor「Lift Yr. Skinny Fists Like Antennas To Heaven!」
antennastoheaven.jpg
メンバー全員、今も健在なのだろうか。どことなく繊細というか、神経の脆そうなところが音ににじみ出ている印象があって「メンバーの何人かは数年のうちに自殺してそう」と思っていたもので(縁起でもないな)。

・King Crimson「The ConstruKction Of Light」
theconstrukctionoflight.jpg
Fripp翁が珍しく「オレ、ギター上手くね?」と言わんばかりに傍若無人に弾きまくっている。自分達の持ちネタをキッチリ2000年仕様にアップデートさせた第6期(だったっけ?)Crimsonの決定盤。近年のアーカイヴ濫発にはついていけなくて完全に放置状態だが、もう新作は出ませんかね。

・Peter Gabriel「Ovo」
ovo.jpg
ほとんどピーガブが歌っていない上にオープニングがラップという衝撃作。企画盤らしいんだが世界中のあらゆる音楽を寄せ集めてゴッタ煮にしたような凄い作品。個人的にはElizabeth Frazerのヴォーカルが大好き。この人の声はいい。

[2001年]
・Art Zoyd「Ubique」→レビュー
ubique2.jpg
↑は2005年改訂版のジャケット。

・Garmarna「Hildegard Von Bingen」
hildegardvonhingen.jpg
トラッド・ミュージックとエレクトロニクスを融合させた所謂ラディカル・トラッドを演奏するグループの通算5枚目。中世の女性作曲家Hildegard(詳しくはwikiを参照)のカヴァーで、私の意識が辺境(具体的に言えば英国以外のヨーロッパ)へと向けられるキッカケとなった1枚。


Garmarna“Viridissima Virga”

最近、全くと言っていいほど聴いていない音源ばかりなので、聴き返してみると懐かしさとともに「この頃は今まで生きてきて一番しんどかった(大学を出て就職先も決まらずフラフラしていた)なー」とか「この2年間でネットを通じて遠いところの友達が増えたけど地元じゃ全然友達いないなー」とか、どうでもいいようなよくないような感情も湧き上がって来たり。

2010/01/03 Sun. 15:01  edit

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インパクト重視で選ぶ'00年代の30枚(2002-2003年編) 

このチョイスで本当に良かったのだろうか…と少々悩みつつもエントリは続く。40枚とか50枚だと少々多すぎる感じがしたもので…。

[2002年]
・Coldplay「A Rush Of Blood To The Head」
rushofbloodtothehead.jpg
今聴いてもこのアルバムで聴けるメロディは燦然と輝いてる。半面、リズム面のつまらなさは絶望的(この作品ではそれほど気にならないが次の「X & Y」の時はどうしたものかと思った)なほどで、最新作「Viva La Vida(以下略)」ではBrian Enoを迎え、そういった意味も含めてこれまでのイメージからの脱皮を図ったように見えるがまだまだ借り物臭が強くて発展途上な感じ。個人的には「A Rush~」1枚だけで完結したバンドなので正直あまり興味がないのだが、せいぜい頑張ってください(福田康夫元総理風に)。

・Rush「Vapor Trails」
vaportrails.jpg
半端ではない音圧や音の詰め込み方で描き出される圧倒的なテンションもさることながら、ワケのわからないドラム・ソロでスタートするあたりもJudas Priestの「Painkiller」と印象がカブる。色々あって前作「Test For Echo」から5年のインターヴァルが空いたが、その借りをキッチリ返す力作。

・Soilwork「Natural Born Chaos」
naturalbornchaos.jpg
3rdの時点で御大Rob Halfordが激賞していたという話は雑誌で読んで知っていた(ちなみに私自身はそのアルバムは未聴)が、この4thを聴いて納得。というか「デス声でポップ・ソングが書けるんだなあ」と感心した記憶が。

たまたまではあるが、この年はメインストリーム系が占めていますな(2010/01/03追記:Soilworkがメインストリーム系かどうかは微妙ですな)。反動というワケではないが2003年は一気に前衛への傾斜が強まるというか、獣道へ足を踏み入れていきます。

[2003年]
・Birdsongs Of The Mesozoic「The Iridium Controversy」
iridiumcontroversy.jpg
アヴァンギャルド・ミュージックへの入門編としてはこの辺りが最適かも知れない。力強さと軽やかさ、攻撃性とまろやかさ、抽象性と整合性がメロディックなサウンドの中で共存している。なんでもアリ感の強い作風で、雑食性リスナーにお勧め。


Birdsongs Of The Mesozoic“Race Point”

・Mercedes Peon「Ajru」
ajru.jpg
スペインはガリシア地方に伝わるトラッド・ミュージックの新解釈。今聴き返しても凄いインパクト。完璧にコントロールされているにも関わらずそのパワーは生半可ではない。

・Μιχάλης Γρηγορίου「Μπλέ」
ble.jpg
アルファベットで書くとMichalis Gregoriou「Ble」。ミハリス・グレゴリューさんという人の作品。これでギリシャの凄さを思い知らされた。クラシカル・テイストの幻想的かつシリアスな1枚。あまりの濃さにクラクラします。この作品に参加している女性ヴォーカリスト、Savina Yannatouがまた凄いのなんの。

・Thinking Plague「A History Of Madness」
historyofmadness.jpg
複雑なインストとコケティッシュかつ無機質な女性Voの取り合わせが、顔色一つ変えずに顔面にナタを振り下ろしてくる殺人鬼のような薄気味の悪さに繋がっている。邪悪。

自分で言ってりゃ世話ないが凄まじいチョイスである。全部濃い。この年に聴いた作品はここで選んだヤツ以外にも良い作品が結構あった印象があるなあ。

2009/12/30 Wed. 00:01  edit

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インパクト重視で選ぶ'00年代の30枚(2004-2005年編) 

どんどん行きます。

[2004年]
・The Claudia Quintet「I, Claudia」
iclaudia.jpg
複雑で緻密、クールな音楽なのに柔らか味のある音とメロディが時折ロマンティックですらある名盤。

・Hattler「Bass Cuts」
basscuts.jpg
元々はKraanというジャズ・ロック~プログレ系バンドでベースを弾いていた人のソロ。この人のベースはいいよ。ベースが重ねられているのに全然クドくない。オシャレなアルバム…と言いたいところだがやはりドイツ人が作っただけあってどこかヘン。

・Jimmy Chamberlin Complex「Life Begins Again」
lifebeginsagain.jpg


Jimmy Chamberlin Complex“Streetcrawler”

Smashing PumpkinsもZwanも全く知らない(スマパンはかつて1枚だけ持っていたが全然理解できず売り飛ばした)がそのドラマーがやっていたバンドの唯一の作品はなぜか持っている。鍵盤を含む4人組が叩きまくりの弾きまくりで実にカッコ良い。

・Richard Barbieri「Things Buried」
thingsburied.jpg
元JapanでPorcupine Treeのキーボーディストとして知られるRichard Barbieriのソロ1st。ぶわーっと包み込むような感じのクールなシンセ・サウンドがかなりツボ。

[2005年]
・Dragonforce「Inhuman Rampage」
inhumanrampage.jpg
・Korpiklaani「Voice Of Wilderness」
voiceofwilderness.jpg
この2枚て同じ年に出ていたのか。前者はブラスト+ハイトーン、後者は怪しいフィドル奏者の存在が新しかったアホアホ・メタルの星。「メタルにもまだ可能性は残されているんだなあ」と感心させられた2枚。


Korpiklaaniの1st「Spirits Of The Forest」収録の“Wooden Pints”。当時は物好きの間で結構話題になっていたような。

・Sleeping People「Sleeping People」
sleepingpeople.jpg
ポスト・ハードコア、ポスト・ロック方面から出てきたバンドだがプログレッシャーにもアピールする音。こちら側から見れば物凄くディシプリンしている。残念ながらというか予想通りというか2ndは気の抜けたサイダーのようなというか、まったり聴く分にはまあいいかな、みたいな出来になっちゃった。

ここで挙げた作品は必ずしもリアルタイムで聴いているワケではない(と言ってもリリースからどんなに遅くとも2年以内には購入しているはず)が、ユーロ・ロック・プレスのレビューで「どの系統が自分の好みにマッチしているか」が大体わかってきたこともあり、この2年間に出た作品で接する音楽の振れ幅が一気に広がったような気がする。この雑誌で興味を持って取り寄せた音源がどれもこれもいちいち新鮮に感じられたのがこの頃。

2009/12/27 Sun. 02:00  edit

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インパクト重視で選ぶ'00年代の30枚(2006-2009年編) 

この時期はこのブログをやっている期間とかなり被っているので、なるだけササッと流します。順位はつけず、年別にアルファベット順で並べてあります。

[2006年]
・Disillusion「Gloria」→レビュー
gloria.jpg
Disillusionはこれ以降アルバム出してないんだよなあ。相当クセのあるアルバムを出したせいで誰からも相手にされなくなったのではないかと心配になるが大丈夫だろうか。「Gloria」、個人的には生涯ベスト30ぐらいには余裕で入る作品なのだが。

・る*しろう「3.27830」
327830.jpg
鍵盤+ギター+ドラムのベースレス・トリオによるプロフェッショナルな演奏と金澤美也子の破綻したヴォーカルのギャップが尋常じゃないプログレッシヴかつパンキッシュな怪盤。ヴォーカルがなかったら単なるカッコいいシンフォ方面のプログレになるのであまりここで強くプッシュするような音ではなくなるのだがYouTubeではヴォーカル入りの曲が見つからなかった(Le Siloで検索すると出てきます)。吉祥寺とかでチョコチョコとライヴを行っているようなので興味のある方はそちらでどうぞ。

(2010/01/03追記)上記の文章を訂正。シンフォ方面と書いたが改めて聴き直したら完全にチェンバーの音だった。このエントリを書く際にも聴き返してるのだがどこで勘違いしたのか…。

・Nik Bartsch's Ronin「Stoa」→レビュー
stoa.jpg

・今沢カゲロウ「BassDays」→レビュー
bassdays.jpg

[2007年]
・Camvas Solaris「Cortical Tectonics」→レビュー
corticaltectonics.jpg

・James Blackshaw「The Cloud Of Unknowing」→レビュー
thecloudofunknowing.jpg

・The National「Boxer」→レビュー
boxer.jpg

「2000~2009年で1枚選べ」と言われたら「Boxer」を選んでしまうかも知れん。

The National“Fake Empire”

[2008年]
・捜血鬼「Quest For Blood」→レビュー
questforblood.jpg

この年はインパクトという意味ではあまり見るべきものがなかったのだがこれだけは別格。YouTubeで「Quest For Blood」で検索をかけると音源がアップされているので興味があれば是非(ブログに貼り付けできないようにされている)。こんなことを書くのもナンだが、アルバムで笛を吹いてる一噌幸弘と、ライヴで吹いている別の人の実力差は残酷なほどなので、ライヴの動画と見比べるのも一興。

[2009年]
・Doimoi「Dialectic And Apocalypse」→レビュー
dialecticandapocalypse.jpg

・Mute Math「Armistice」→レビュー
armistice.jpg

まだ今年は終わっていないがとりあえずこの2枚。2009年は良い作品が多かったように思う。CD購入量は昨年比で7割まで減ったのだがハズレは少なかった。それとも昨年ハズレが多すぎただけか?

(2010/01/03追記)2008年は更に間口を広げようとして失敗した、というのが正解かも。全然意味わからないの、あったからなあ。

2009/12/24 Thu. 21:29  edit

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