Lonely Robot「The Big Dream」(2017) 

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It BitesやKino、Frost*等での活動で知られるJohn Mitchell(Vo,G,B,Key)のソロ・プロジェクト、Lonely Robotの2nd。ドラムスをCraig Blundellがプレイしている他、女性Voのパート(Bonita Mckinney)を除くすべての演奏がMitchell自身の演奏によるものとなっている。なお、国内盤はボートラ3曲を追加収録。

1st「Please Come Home」(2015)以来から2年のインターバルが開いているが、シンフォニックなプログレ・ハードという音楽性は堅持されている。奇数拍子が多用されているが、ヘヴィすぎないサウンドとキャッチーで滑らかなメロディのおかげか、さほどクドい感じもしない。ややハスキーなMitchellのヴォーカルを主役に据えつつ、多彩なギター・ソロもふんだんにフィーチュアした力作に仕上がっている。

作風は買う前に予想していたそれから一切逸脱しておらず、まあそれはそれでどうなのよという気もしないではないが、良いメロディが聴ければそれで良し、という気持ちで買ったので。パワフルな“Sigma”、透明感のある“The Divine Art Of Being”等、サビのメロディが印象的な曲が続く中、本編ラストを締めくくる3分弱のインスト曲の繊細な美しさが印象に残った。


Lonely Robot“Sigma”

2017/05/28 Sun. 22:38  edit

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Lonely Robot「Please Come Home」(2015) 

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It BitesやKino、Frost*等での活動で知られるJohn Mitchell(Vo,G,B,Key)のソロ・プロジェクト、Lonely Robotの1st。ドラムスをCraig Blundell、一部のベースをNick Beggsがプレイ、その他Steve Hogarth(Pf、Backing Vo)等ゲスト参加の演奏、歌唱を除き、全ての楽器、歌をMitchellが担当している。

いかにもInsideoutな、コクやキレよりも喉越しの爽やかさで勝負のシンフォニック・メタル。意外性は皆無なので、楽曲の質が問題になってくるワケだが、これがなかなかのもの。Hogarth参加の“Why Do We Stay?”“Humans Being”をはじめとして、ヴァース部分のVoをPeter Coxがとる“The Boy In The Radio”等々、壮大でスペーシーなサウンドを従えて歌われる情感豊かなサビが印象に残る。

いくつかの曲でMitchellとデュエットしている女性Vo陣も良い仕事をしている。It Bitesで知名度もそこそこあるだろうに、国内盤が出ていないのがチト不思議(7/18追記。マーキー/ベル・アンティークより発売済)。良いよ。John Mitchellの声が好きなら是非。


Lonely Robot“Are We Copies?”

2015/03/31 Tue. 20:53  edit

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Lunatic Soul「Walking On A Flashlight Beam」(2014) 

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ポーランド産プログレ・バンド、RiversideのヴォーカリストであるMariusz Dudaによるソロ・プロジェクトの4th。ドラムをDestructionのVaaverことWawrzyniec Dramowiczが叩いている以外は、全ての楽器をDudaが演奏している。

「Anathemaみたいなのが聴きたい」からスタートした新規開拓事業第2弾(第1弾はThe Chant「New Haven」)だが、一聴して感じたのはPorcupine Treeからの影響。打ち込みやストリングスを導入した、内省的でひんやりとした手触りのサウンド。「Marillion.com」(1999)以降のMarillionやKevin Mooreのソロ作品に通じる部分もあるかも知れない。

モダン・プログレと呼べばいいのか、アトモスフェリック・メタルという表現でいいのか、この辺り、もう私にはよくわからなくなってきている(トリップ・ホップのような表情を見せる時もあるし)が、個々の楽曲の質で勝負というよりは、慎重に積み重ねられた繊細な音の連なりを聴き手の心に沁みこませるような作風。とは言え楽曲の質が低いというワケではなく、ファルセットを駆使した“Gutter”はDavid Gilmour系の良い声を持つヴォーカルが強い印象を残す。ヴォーカルはインストと並列に扱われていてあまり前面には出てこないのだが、Duda、歌上手いね。

どこか映画のサウンドトラックのようで、全体を貫く厳かな雰囲気がPeter Gabriel「Passion」(1989)を思わせる。正直、Riversideはあまり私の心には響かなかったのだが、コチラはかなり私の好み。良い。


Lunatic Soul“Cold”

2014/11/02 Sun. 22:03  edit

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Luar Na Lubre「Mar Major」(2012) 

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スペインはガリシア州の女性Voを擁する8人組、Luar Na Lubreの新作。12枚目ぐらい?1986年結成だから結構なキャリアを誇っており、国内盤がリリースされていたこともある。Mike Oldfieldの前座で起用されたことから注目を浴びるようになったらしい。

看板の女性Voが交代しており、個人的には「Hai Un Paraiso」(2004)で歌っていたRosa Cedrón(Cedron)の、大人の色香を漂わせるディープな声が好きだったんだが、やや朗らかさを増した新任(Paula Rey)も美声の持ち主でなかなかに良い。楽曲はトラッドをベースにしているようで、村の祭りを思わせる素朴な高揚感/和やかな空気を感じさせる曲から、深い哀感を込めた曲まで多彩。

メジャー・レーベルであるワーナーからのリリースとあって非常に洗練されており、多くのゲストを迎えたアコースティック・サウンドと美しいVoが、ポップでありながらトラッド音楽特有の中世を思わせる幻想的な世界を見事に描き出している。手練の風格が漂う高品質な作品。


Luar Na Lubre“A Invocación de Amergin”

2012/09/09 Sun. 21:24  edit

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La Compagnie Des Arts「Detour」(2009) 

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フランスのクラシック・ギター奏者、Benoit Albertが作曲、Albertの他にオーボエ/イングリッシュ・ホルン+ヴァイオリン/ヴィオラ+クラリネット/バス・クラリネットの計4人による演奏で録音されたアルバム。ネットで調べても関連情報がなかなか出てこないので詳しいことは全くわからないのだが、どうやらこれがデビュー作らしい。

使用楽器から想像がつくかも知れないが、音楽性としてはいわゆる室内楽。各メンバーのソロを交えたりしながら、ギターを土台に弦/木管が気品のあるメロディをテンポ良く聴かせる。あまり叙情性を強調せず、重厚さよりは軽やかさの方にやや意識を向けつつ、シリアスな空気を微かに漂わせる作りになっている。

タンゴあたりからも影響を受けているようで、“Five Four Tango”(冒頭が5拍子で奏でられるのだが「4分の5拍子のタンゴ」という意味でいいのだろうか)は仄かな哀愁を感じさせる佳曲。いかにもクラシック然としたアンサンブル重視の作品だが、柔和な音像や楽曲は親しみやすさを感じさせる。バタ臭さのない優雅さが心地良い約1時間のチェンバー・ミュージック。

2009/11/30 Mon. 19:31  edit

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